名古屋で開かれる生命史の壮大な展覧会「大絶滅展」
2026年3月20日から6月14日まで、名古屋市科学館にて特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」が開催されます。この展覧会では、生命が誕生してから約40億年にわたり、地球上で起こった五回の大規模な大量絶滅について詳しく探ります。
大量絶滅の背景とその影響
地球の歴史の中で、私たちは多くの生命の危機に直面してきました。それらの危機は主に小惑星の衝突や、火山活動などによるものでしたが、時には生命活動そのものが原因で絶滅が引き起こされることもありました。とはいえ、こうした絶滅を乗り越えた生命は、これまでとは異なる種の繁栄をもたらしました。要するに、大量絶滅は生命の活力を高める要因ともなったのです。
本展は、「ビッグファイブ」として知られる五回の大規模な絶滅事件を取り上げており、化石や岩石からの証拠をもとに、これらの舞台裏を解明していきます。私たちの存在をかけた「生き物たち」の進化の歴史を振り返る貴重な機会となります。
展覧会の詳細
この特別展は名古屋市科学館の理工館地下2階イベントホールで行われ、一般入場料は2,000円(前売り1,800円)、大学生は1,000円(前売り800円)、小中高生は500円(前売り300円)です。未就学児は無料入場が可能です。入場券を購入すれば、プラネタリウムを除く名古屋市科学館の展示室も楽しむことができます。
開館時間は9:30から17:00(入場は16:30まで)で、月曜日と毎月第3金曜日は休館日、特に3月20日と5月4日は開館します。
監修者たちの思い
この展覧会は、国立科学博物館の専門家たちによって監修されています。ビッグファイブの研究は世界中で進められており、特に恐竜の絶滅で知られる白亜紀末の大量絶滅に関する最新の研究成果も紹介されます。研究者たちは、モロッコのフェゾウアタ化石群や、デボン紀の大魚類ダンクルオステウス、三畳紀末の火山活動についても研究し、これまで未公開だった情報を披露する予定です。
この展覧会では、これらの最新の成果や標本が初公開されるため、歴史を横断する貴重な体験となることでしょう。
最後に
「大絶滅展」は、生命の進化を読み解く新たな視点を提供してくれる展覧会です。生命の根本的な変化を促した過去の事象を学ぶことで、未来の地球と私たちの生活への洞察も得られるでしょう。ぜひ、展覧会の詳細情報にご注目いただき、現地での体験を楽しんでください。更なる情報は名古屋市科学館の公式サイトをご覧ください。