PK戦の心理学
2026-03-25 06:18:26

PK戦の心理学を解き明かす新たな視点が大賞に輝く!

驚異的なサッカー研究書が大賞を受賞



2025年4月、株式会社文藝春秋から刊行された書籍『なぜ超一流選手がPKを外すのかサッカーに学ぶ究極のプレッシャー心理学』(ゲイル・ヨルデット著、福井久美子訳)が、3月24日に発表された第13回「サッカー本大賞2026」の大賞を受賞しました。この賞は、サッカーに関連する著作を対象にした文学賞であり、良書を通じて日本のサッカー文化の向上を目指すものです。

著者の背景と本書の目的



ゲイル・ヨルデットさんはノルウェースポーツ科学学校の教授であり、サッカーの「PK」に焦点を当てた研究を進めてきました。彼はPK戦の歴史に基づいて膨大な映像資料を分析し、心理学的なアプローチからプレッシャーに対する選手の戦略を解明しました。その成果を一般向けにまとめた本書は、ただのスポーツ書に留まらず、人生においても通用する心理的な洞察を提供します。著者は、本書を通じて選手が直面するプレッシャーの大きさに光を当て、より良いサッカー環境を提案しています。

選考委員の評価



選考委員の金井真紀氏は、本書から得られる教訓がスポーツだけでなく人生にも応用できることを強調しています。プレッシャー下において冷静に対処することの重要性や、仲間と喜びを共有することが次につながる意義を説いています。佐山一郎氏は、本書が日本代表の課題を指摘し、伝統的文化を変革する必要性を提唱しています。

その一方で、陣野俊史氏は著者の徹底したPK分析の手法を称賛し、心理的側面の解明を通じて選手が経験する感情を深く掘り下げる重要性を説いています。また、幅允孝氏は、本書がPKの技術だけでなく、選手の意識や心の状態に迫る内容となっていることを心強く感じているようです。

本書の内容を一部紹介



本書では、メッシのPK成功率が平均以下であることや、ケインとレヴァンドフスキの異なるテクニック、アルゼンチン代表GKマルティネスの策略、監督スカローニのマネジメント手法など、国内外のさまざまなトピックスが取り上げられています。

特に注目すべきは、第6章でのチームマネジメントの分析です。森保ジャパンが開催したPK戦の際のデータを基に、勝敗を分ける要因が探求されています。他にも、PK戦での革新技術を持つ選手、遠藤保仁についての洞察もあります。著者は、2010年南アフリカW杯での遠藤のPKを通じて、画期的な技術に感動したことを明かしています。

受賞に対する著者の思い



ゲイル・ヨルデット氏は、受賞を心から感謝し、サッカー界においてPK戦での選手たちのメンタルへのサポートを強く呼びかけています。プレッシャーに適応するための知識を分かち合い、サッカー界の改善にも寄与したいと考えています。

本書は、サッカーファンだけでなく、日常生活の中でプレッシャーに直面する全ての人々にとって重要な教訓を提供します。サッカーの魅力を一層深めるために、ぜひご一読をお勧めします。

書誌情報


  • - 書名: なぜ超一流選手がPKを外すのかサッカーに学ぶ究極のプレッシャー心理学
  • - 著者: ゲイル・ヨルデット
  • - 訳者: 福井久美子
  • - 発行日: 2025年4月24日
  • - 定価: 3,080円(税込)
  • - ISBN: 978-4-16-391976-8

詳しくは、書誌URLをご覧ください。


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会社情報

会社名
株式会社文藝春秋
住所
東京都千代田区紀尾井町3-23
電話番号
03-3265-1211

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