2025年11月の消費意欲予測
博報堂生活総研が行った最新の調査によると、2025年11月の消費意欲指数は46.3点となりました。この数値は、前月から1.0ポイント上昇したことを示しており、前年比でも横ばいを維持しています。
消費意欲の背景
11月は例年、消費意欲が少しずつ高まる時期です。今年も同様に、消費に対するポジティブな意見が増加しています。具体的には、「出費の予定や欲しいものがある」という意見が10月の151件から172件に上昇しました。一方で、「年末年始に向けて控えめにしたい」という声も高まっており、特に「我慢する必要がある」との回答は、10月の10件から44件と急増。このように、年末に向けた節約意識が強まりつつあることがうかがえます。
物価高の影響
昨年と比べると、ポジティブな回答数はほぼ横ばいでしたが、消費者が感じる物価高や値上げの影響が再び顕著となっています。食品や飲料では3,000品目以上が値上げされ、これが家庭の支出に直接的に響いているようです。このような状況にもかかわらず、出費の意欲は見られるものの、消費者の財布のひもは今後も引き締まる可能性が高いです。
消費意向の変化
消費意向に関しては、特に「外食」、「旅行」、「食品」、「レジャー」のカテゴリーで前月比が減少しました。女性の意欲が特に落ち込んでおり、外食や書籍、エンタメに関しても30%超えの減少が見られました。その一方で、書籍やエンタメカテゴリにおいては前年比で20件以上の増加が確認されており、特定のジャンルにおいては需要が高まっているとも言えます。
今後の展望
消費意欲指数は上昇傾向にあるものの、物価高による影響や節約意識の高まりが足枷となっているのが現状です。年末にはお金を使いたいという気持ちもある一方で、家計の厳しさも気にかける必要があります。このような中で、どのように消費が動いていくのか、今後の動向に注目が集まります。また、より詳細な調査結果については博報堂のニュースリリースページで確認できます。これからの季節に向けて、消費動向を見極めた賢い選択が求められるでしょう。