耐候性3Dプリント
2025-01-17 12:41:55

耐候性3Dプリントの新たな可能性「Fortレジン」の実力とは?

新素材「Fortレジン」による耐候性3Dプリントの成功



株式会社システムクリエイトは、アメリカのFormlabs社製3Dプリンタ「Form 4」を使用して、新たに開発されたサードパーティの材料「Fortレジン」による3Dプリントの成功を発表しました。このレジンは、屋外環境にさらされる条件下でも高性能を発揮することが期待されており、今後の様々な分野での利用が見込まれます。

プリントテストの詳細



「Fortレジン」は、Formlabsの「オープンマテリアル」モードでの使用が可能です。このモードでは、純正の樹脂と異なり、利用者が30種類のパラメータを設定する必要があるため、試行錯誤が求められます。同社では、専用設計されたサンプルモデルを選定し、「Form 4」にFortレジンを注入して造形を行いました。

テストの結果、プリントしたモデルは非常に綺麗に完了し、洗浄や二次硬化も問題なく行えました。特に、表面仕上げが滑らかであり、エッジや微細な穴も高精度で再現されました。これにより、Fortレジンのポテンシャルが実証された形です。

Fortレジンの特性



Fortレジンは、特に耐候性に優れたエンジニアリングレジンであり、東京都立産業技術研究センターによる500時間耐候性試験においても、特筆すべき安定性を示しました。以下にその主要な物性を挙げます。

  • - 高靭性: 曲げ応力に対する抵抗が強く、部品造形に最適。
  • - 耐熱性: 180℃に数分間さらされても、表面に変化は見られず。
  • - 耐久性: 年単位での変形やひび割れに抵抗。
  • - 形状再現性: 低収縮特性により高い寸法精度を保持。
  • - 作業性: アルコールでの洗浄が容易で、低臭気設計により作業環境にも配慮。

この素材は、様々な場面での使用が期待されています。

参考情報



  • - 容量: 1kg
  • - 適応UV波長: 385〜405nm
  • - 粘度: 840mPa・s / 25℃
  • - 後処理方法:
- 洗浄: IPA入りの超音波洗浄機でおおよそ5分
- 二次硬化: IPA乾燥後、適応UV波長のUV硬化装置で約5分

この情報を元に、ユーザーは最適なプリント条件を利用し、安全にFortレジンを取り扱うことが可能となります。また、Form 4での使用にはオープンマテリアルライセンスが必要ですので、注意が必要です。

システムクリエイトについて



システムクリエイトは、3Dプリンターや3Dスキャナーをはじめとしたものづくりソリューションを提供しています。1992年の設立以降、CAD/CAMソフトウェアから技術サポートまで、幅広いサービスを展開し、顧客の生産効率向上に寄与しています。受託造形やスキャンの的確なアドバイスも行っており、その知識と技術を活かしています。このように、今後も新素材を用いた研究開発に注力し、さらなる技術革新を遂げていくことでしょう。

公式ウェブサイトや問い合わせ先を通じて、さらなる情報を入手することが可能です。


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会社情報

会社名
株式会社システムクリエイト
住所
大阪府東大阪市荒本新町1-20
電話番号
06-6618-8555

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