鎌倉市が「PASSTO」導入
2024-06-27 01:06:07

鎌倉市が全国初!資源循環サービス「PASSTO」導入へ、リユース促進で循環型社会実現へ

鎌倉市が全国初!資源循環サービス「PASSTO」導入へ、リユース促進で循環型社会実現へ



鎌倉市は、循環型社会の実現に向けて、不要品の回収・選別・再流通を行う資源循環サービス「PASSTO」を市内設置することを推進すると発表しました。この取り組みは、自治体による雑貨のリユースを目的とした「PASSTO」設置としては全国初となります。

株式会社ECOMMITと鎌倉市は、6月12日にリユースに関する活動促進と市民サービスの向上に関する協定を締結しました。ECOMMITが運営する「PASSTO」を、鎌倉市内の公共施設などに設置することで、市民が身近に資源循環に参加できる機会を提供します。

鎌倉市は、過去30年間で60%のごみ削減、リサイクル率56.3%と、人口10万人以上の市の中で全国1位を誇ります。さらなるごみの減量・資源化に向けて、ECOMMITの提供する「PASSTO」を導入し、市民のリユース意識向上を目指します。

「PASSTO」の不要品回収ボックスは、すでに鎌倉市役所内に設置され、順次設置拠点を拡大していく予定です。回収された不要品は、ECOMMITの循環センターで選別され、リユースされます。また、トレーサビリティシステムにより、一点ずつ再流通先がデータ化されることで、廃棄を最小限に抑え、透明性の高い循環を実現します。

鎌倉市長 松尾崇氏は、「この実証実験を通じて、リユースに関する市民意識の更なる成熟を図ることができればと考えています。3R(リユース・リデュース・リサイクル)を意識することで、ごみの発生量や無駄な消費を抑制できます。家の中に眠っている不要なものを、次の人にバトンタッチし、使えるものを大切につないでいく精神で、持続可能な循環社会の一助になれることを期待しています。」と述べています。

ECOMMIT取締役CSO・ESG推進室長 坂野晶氏は、「鎌倉市とともにリユース活動推進に向けた新たな取り組みを開始できることを大変嬉しく思います。この連携では、雑貨のリユースの活動促進と市民サービス向上を実証し、市民の生活導線に「PASSTO」を設置することで、「捨てる」のではなく「次につなげる」選択肢を増やしていきます。PASSTO以外にも、市民のみなさまと一緒に取り組む資源循環の仕組みづくりに貢献していきたいです。資源循環の身近なインフラをつくることで、一人ひとりが取り組めることを増やし、行動することで考えるきっかけを作り、それがまた新たな行動や仕組みの変化に繋がる。そんな良い循環を生んでいく流れを、鎌倉のみなさまと一緒に作り、「ゼロ・ウェイストかまくら」の実現に一緒に取り組んでいけることを楽しみにしています。」と意気込みを語りました。

「PASSTO」について



「PASSTO」は、不要になったものを「回収」し、「選別」し、「リユース・リサイクル」する仕組みです。生活者に身近な資源循環の入り口となることで、より気軽に資源循環に参加できる場と、“捨てる”以外の選択肢を提供し、サーキュラーエコノミーの実現を目指しています。

ECOMMITについて



ECOMMITは、「捨てない社会をかなえる」ために、循環型社会に向けたインフラ・システム開発およびリユース・リサイクル事業を展開する循環商社です。全国7箇所に自社の循環センターを持ち、不要になったものを回収・選別・再流通しています。さらに、自社開発のトレーサビリティシステムにより、リユース・リサイクル率の算出やCO2削減量のレポーティングまで行うことで、企業や自治体のサステナビリティ推進に向けたサービスを提供しています。

鎌倉市の取り組み



鎌倉市は、循環型社会の実現に向けて、ごみの減量・資源化に取り組んでおり、リユースを促進することで、より持続可能な社会を目指しています。「PASSTO」の導入は、市民参加型の取り組みとして、市民意識の向上に大きく貢献すると期待されています。
鎌倉市が全国初となる自治体による「PASSTO」導入を発表したことは、循環型社会の実現に向けた大きな一歩と言えるでしょう。不要品をただ捨てるのではなく、リユースを通じて新たな価値を生み出すという考え方は、現代社会においてますます重要性を増しています。

「PASSTO」は、市民が気軽に資源循環に参加できる仕組みを提供することで、リユースへの意識を高め、ごみの減量やリサイクル率の向上に貢献すると期待されます。また、トレーサビリティシステムによるデータ管理は、透明性のある循環を実現する上で重要な役割を果たします。

鎌倉市は、これまでにもごみの減量・資源化に積極的に取り組んできており、高いリサイクル率を達成しています。今回の「PASSTO」導入によって、さらなる成果が期待されます。

この取り組みが成功すれば、他の自治体にも広がっていく可能性があり、日本全体の循環型社会への移行を加速させる力になるでしょう。

一方で、リユースには課題も存在します。例えば、品質管理や流通コスト、消費者側の意識など、克服すべき課題は少なくありません。

鎌倉市とECOMMITは、これらの課題を克服し、市民にとってより使いやすいサービスを提供することで、「PASSTO」の成功を目指していく必要があります。

今回の取り組みが、循環型社会の実現に向けた新たなモデルケースとなり、多くの自治体や企業が参画する動きにつながることを期待しています。

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