エネルギー基本計画に対する市民の声
再生可能エネルギー100%を目指すプロジェクト「ワタシのミライ」が、エネルギー政策に関して行った市民の意見分析を基にしたオンライン記者会見が、10月31日(木)午前11時から開催されます。この重要なイベントでは、経済産業省の「総合資源エネルギー調査会基本政策分科会」に設置された「意見箱」に寄せられた意見の内容が分析され、その結果が公表される予定です。
意見箱の意義と過去の経緯
今年の5月から進められている「エネルギー基本計画」に関する議論の中で、市民が意見を表明する機会は限られており、主にパブリックコメントと意見箱の利用に依存しています。国民の生活に深く関わるエネルギー問題に対して、市民の声を収集する仕組みは重要ですが、これまでに行われた審議会では意見箱の利用がほとんど効果的に活用されていませんでした。
例えば、これまでの審議会では、意見箱に寄せられた意見についての具体的な言及が少なかったため、多くの市民の声が無視されている印象を受けます。村上千里委員が指摘したように、寄せられた意見の数は毎回約100件に上り、データが整理されることなく時系列に並べられているだけでした。このような状況は、エネルギー政策に反映されるべき市民の意見が不当に扱われていると考えざるを得ません。
期待される記者会見の内容
今回のオンライン記者会見では、10月23日までに寄せられた638件の意見分析の結果が発表される予定です。これにより、再エネ推進と原発低減を求める圧倒的多数の市民の声が可視化されます。このデータは、経済産業省の動きと市民の意見との差を明確に示すものとなり、政策決定において市民の意見がどのように影響を及ぼすべきかを問う重要な議論の場になることが期待されています。
プログラムの要点
- - 日時: 2024年10月31日(木) 11:00 - 12:15
- - 方法: オンライン(Zoom)
- - 内容:
- エネルギー基本計画の決定プロセスや意見箱の分析結果が発表される。
- 「ワタシのミライ」の活動紹介や関連団体のコメントが共有される。
- 質疑応答のセッションも設けられる予定です。
この会見には、法律的観点からの専門家や気候政策についてのアドバイザー、さらには若者団体の代表などが登壇する予定で、それぞれの視点からエネルギー政策についての意見が交わされます。参加者の意見を反映した持続可能なエネルギー政策の実現を目指し、活発な議論が期待されています。
ワタシのミライとは?
「ワタシのミライ」は、国際環境NGO FoE Japanやグリーンピース・ジャパンと連携し、再エネ100%の社会を実現するために様々な問題解決に取り組む市民団体のネットワークです。2023年に設立されたこのプロジェクトは、市民の声を集約し、エネルギー政策に対する影響を強めることを目的としています。
参加方法
記者会見への参加は以下のリンクから可能です。
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市民の意見が反映された持続可能なエネルギー政策を求めるこの機会を、ぜひお見逃しなく。