業務提携を通じた新たな展望：片山チエンと我が社の未来

新たなパートナーシップ：片山チエンとの業務提携

2025年8月7日、当社は片山チエン株式会社（通称、KANNA）との業務提携に関する重要な決定を下しました。この提携は、チェーン事業や産業機械部品の生産・供給において、双方の強みを生かすことで、より効率的で競争力のあるビジネスを目指すものです。

業務提携の背景

近年、国内ものづくり企業たちは、労働力の減少やグローバルな競争の激化に直面しています。これにより、企業同士の再編が進む中、単独での生存はますます難しくなってきているのです。特にチェーン業界においては、この傾向が顕著です。こうした厳しい経済状況を鑑み、当社は産業機械用チェーン、コンベヤチェーン、スプロケットなどの製造・販売を行っており、高品質で多品種少量生産を実現する技術力を有しています。

一方、KANNAはスプロケット類の分野で業界トップクラスのシェアを誇り、海外の調達やロジスティクスにおいても強力なネットワークを持っています。これら両社が共同で提携することで、互いの強みを相互に活かし、業務効率の向上と売上の拡大を図る狙いがあります。

業務提携の主な内容

業務提携によって、我々は以下の取り組みを推進します。

1. 当社ブランドの供給: KANNAに対して、当社の「当社ブランドローラーチェーン」を供給します。
2. スプロケットの供給: KANNAは我々に対し、「KANNAブランドスプロケット」を供給します。
3. 物流網の共同利用: KANNAの強力な物流網を共同で利用し、効率的な流通体制を築きます。

これにより、ローラーチェーンの付加価値を創出し、我々のビジネス体制を強固にしていく計画です。

片山チエン株式会社の概要

本提携の相手である片山チエンは、大阪府東大阪市に本社を構え、1958年に設立された企業です。スプロケットなどの伝導用機器や部品を卸売りし、資本金は4800万円です。

代表取締役社長、片山圭氏が率いる同社は、国内外の取引先に強力なスプロケット供給網を持ち、現在当社の普通株式も137千株保有しています。この資本関係は、信頼性の高い連携を築く一助となっています。

今後の予定と見通し

取締役会での決議を経て、契約の締結を2025年10月に予定しています。当社にとって、この業務提携は2026年3月期の業績に軽微な影響を見込んでいますが、将来的には重要な成果が出る可能性があります。業績に大きな影響が及ぶ場合には、速やかに情報を共有していく所存です。

業界の変革が求められる今、片山チエンとのパートナーシップは、我が社にとって新たなチャンスをもたらすことでしょう。これからの展開にご期待ください。