「アセットオーナー・プリンシプル」の受け入れについて
全国情報サービス産業企業年金基金、通称JJK(理事長:酒匂明彦、東京都中央区築地4-1-14)は、アセットオーナーとして「アセットオーナー・プリンシプル」に賛同し、これを受け入れることを決定しました。
アセットオーナー・プリンシプルの意義
「アセットオーナー・プリンシプル」は、政府が目指す「資産運用立国実現プラン」の一環として、2024年8月28日に公表されました。この原則は、公的年金や企業年金、生命保険会社などのアセットオーナーが、受益者の利益を第一に考え、運用・ガバナンス・リスク管理の共通の基準を策定するものです。全5つの原則で構成されており、資産運用の透明性と持続可能性の向上が期待されています。
JJKの取り組み
JJKは、この原則を受け入れ、年金資産の運用及びガバナンスの強化に向けた取り組みを進めていきます。以下は、各原則に基づくJJKの具体的なアプローチです。
原則1:運用目標の明確化
JJKは、加入者と受給権者に対して安定した年金給付を行う使命を担っており、経済環境を踏まえた運用方針や運用目標を適宜見直しながら、安定的且つ効率的な運用を行っています。また、分散投資や長期的な割安投資を重視し、ガバナンスの強化も図っています。
原則2:専門的知見の活用
アセットオーナーには専門的な知識に基づく行動が求められます。JJKでは、資産運用に関する専門委員会を設置し、実務経験のある人材を活用しています。また、外部コンサルタントや専門家の意見を仰ぎながら、運用管理体制の強化を図っています。
原則3:受益者の利益を最優先
JJKは加入者と受給権者の利益を最優先し、資産の分散投資を実施しています。運用先の選定やリスク管理も徹底しており、新たな運用戦略の選定には専門家の助言を得るなど、適切な見直しを行っています。
原則4:ステークホルダーへの説明責任
JJKは、加入者や受給権者に対して定期的に運用状況に関する情報を提供しており、理解を深めるための説明会やセミナーも開催しています。このような取組みを通じ、透明性を高め、信頼を築いていきます。
原則5:持続的成長への貢献
JJKは、運用委託先の行動を通じてスチュワードシップ活動を支援し、投資先企業の持続可能な成長を促進するために努力しています。株式運用を委託している機関に対するモニタリングを強化し、スチュワードシップ活動の状況を常に把握するよう努めています。
会社概要
全国情報サービス産業企業年金基金(JJK)は、厚生労働大臣の認可を受けて設立され、約900社が加入し、約13万人の加入者を有する日本最大級の企業年金基金です。退職金の積立や福利厚生に利用され、コスト面でも業界最低水準を実現しています。JJKは、企業年金制度を通じて、従業員の将来設計をサポートする役割を担っています。詳細は公式ウェブサイト(
JJK公式サイト)で確認できます。