格安SIMの乗り換え実態調査から見える新たな傾向とは
新たな調査結果をもとに、格安SIMの利用状況や利用者のニーズについて分析してみましょう。ココモーラが実施したアンケート調査が示すデータでは、現代の通信ニーズの変化を掴むことができるため、多くの利用者にとって興味深い内容です。
調査の概要
今回の調査は、2025年12月9日から12月22日まで行われ、有効回答数は210人。日本国内で現在格安SIMを利用している18歳以上の男女を対象にした結果です。
主な結果
調査の結果、格安SIMに乗り換えた理由の圧倒的な割合を占めているのが「料金を安くしたかった」という回答であり、なんと81.9%の人がこの理由を挙げています。このことから、コスト削減が格安SIM利用者にとって最も重要なポイントであることが分かります。
さらに、「月額料金が1,000円以上安くなった」と答えた人も約7割に達し、実際に多くの人々が金銭的利益を享受しています。特に大手キャリアの料金体系が高嶺の花になっている現代では、格安SIMへの関心が急速に高まるのも納得がいきます。
データ使用量に関する傾向
次に、データ使用量の統計に目を向けてみましょう。
「1〜2.99GB」と「3〜9.99GB」に分類される利用者が過半数を占めており、ライトからミドルユーザーが多いことが見受けられます。このことから、日常的な利用においては大きなデータ容量を求めない傾向があることが分かります。
「使い方がシンプルで十分」と感じている利用者が多いことも特徴的で、必要な時に必要なデータ容量を選ぶことでコストパフォーマンスも高まっています。
満足度とそのバランス
調査では「特に不便はない」と回答した人が53.81%と、全体の過半数を超える結果も出ています。しかし、95-に上る人々の中には、地方や屋内で電波が弱いといった声があり、通信環境への不安も依然として存在します。特に初期設定の難しさについて9.52%が指摘している点は、今後の改善が期待されます。
それでも、月額料金と通信速度に対しては「満足」または「とても満足」との回答が多数を占めており、価格と品質のバランスに納得している人々が多くいることが再確認されました。
現在使用している格安SIMのブランド
調査対象者が現在利用している格安SIMのブランドについても興味深いデータがあります。
1位は楽天モバイルが23.81%、続いてUQ mobileの15.24%、Y!mobileの12.38%と続きます。一方で「その他」とした回答も26.19%に達し、小規模キャリアや新興ブランドの増加も伺えます。これらの結果は、通信サービスの選択肢がますます広がっていることを示しています。
おわりに
このように、ココモーラの調査結果からは、現在の格安SIMの利用者は料金の安さを重視し、適切なデータ容量を選び、満足度を保ちながら新しい選択肢を模索していることが浮き彫りになりました。これからも変化する通信の世界で、ユーザーにとってどのようなサービスが進化していくのか、ますます目が離せません。