リッジアイとJAXAの連携
2025-03-24 10:33:35

リッジアイとJAXAが手を組み新たな地球デジタルツインを目指すAI技術実証の実施

リッジアイがJAXAと協力し、革新的な地球デジタルツインAIを実証



AI・ディープラーニング技術に注力している株式会社Ridge-i(リッジアイ)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同プロジェクトにおいて、地球デジタルツインに向けたAIシステムの実証を行ったことを明らかにしました。これは、JAXAが衛星地球観測コンソーシアムの提言書に基づいて進めているデジタルとグリーン分野の融合を目指す取り組みの一環です。

地球デジタルツイン構想の背景



JAXAが取り組んでいる地球デジタルツインは、地球の環境や気候をデジタル空間で可視化し、さまざまな情報をリアルタイムで取得・活用することを目的としています。この構想は多くの国や研究機関が注目するテーマであり、今後のデータ解析や問題解決において重要な役割を果たすと期待されています。

リッジアイのプロトタイプ



今回、リッジアイが開発したプロトタイプは、災害対策や農林水産業での衛星データの利用を想定した対話型AIです。このシステムはユーザーからの質問に対し、適切な外部データを引き出し、そのデータを解釈して回答を生成します。具体的には、GPT-3.5/4技術を活用し、JAXAが提供するEarth APIやGoogle Earth Engine APIなどの衛星データプラットフォームに接続しています。

具体例の紹介



プロトタイプの性能を示すための実行例:
  • - 質問: 「2020年1月1日の関東の地表面温度の最大値を教えて」
回答: 「約12.8度で、GCOM-C衛星によってキャプチャされたデータに基づいています。」
  • - 質問: 「2020年1月のシンガポール海域付近の様子は?」
回答: 「衛星画像で視覚化したシンガポール海域付近の様子を提示できます。」

これらの会話例から分かるように、リッジアイが開発したAIシステムは、利用者が直感的に情報を得られる仕組みになっています。

AI on TOPの概念



さらに、リッジアイの『AI on TOP』コンセプトは、衛星データ解析に関するノウハウを持たない一般のユーザーでも容易にデータを取得・解析できる未来を描いています。この基盤は、プランニング機能やデータインターフェース、提案機能など、ユーザーと処理エンジンをつなげる6つのコンポーネントを備えています。AI on TOPは、特定領域での衛星データ利用促進を通じて、新たな価値創出を図っています。

今後の展望



リッジアイは、このプロジェクトを通じて地球デジタルツイン構想の実現を支援し、さらに多様な社会問題へのアプローチを進めていく方針です。データとAIを駆使して、今後も持続可能な社会を構築するためのテクノロジーを展開していくとしています。新しいAI技術の進展がもたらす可能性に期待が高まります。

会社概要


株式会社Ridge-iは、AI・ディープラーニング技術のコンサルティングや開発を行う企業で、特にマルチモーダルAIの分野に強みを持ち、社会課題に対する取り組みも行っています。様々な衛星データ活用による成果を上げているほか、SDGsを考慮したプロジェクトへの取り組みでも高い評価を得ています。


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会社情報

会社名
株式会社Ridge-i
住所
東京都千代田区大手町1−6−1大手町ビル 438
電話番号

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