原子力科学技術委員会が開催、新燃料確保や今後の政策方向性など議論
文部科学省は7月5日、原子力科学技術委員会の原子力研究開発・基盤・人材作業部会を開催しました。
会議では、高速実験炉「常陽」への新燃料確保・供給や原子力バックエンドに関する議論の報告、今後の原子力科学技術に関する政策の方向性などが議題となり、活発な議論が行われました。
特に注目されたのは、「常陽」への新燃料確保・供給についてです。現在、「常陽」は運転停止中で、新燃料の確保が課題となっています。会議では、今後の燃料供給体制や安全確保の観点から、具体的な議論が進められました。
また、原子力バックエンドに関する議論では、使用済み核燃料の処理や処分に関する現状と課題が報告されました。今後、安全で確実なバックエンド処理を進めるための技術開発や国際協力の必要性が強調されました。
さらに、今後の原子力科学技術に関する政策の方向性については、中間まとめ案が示されました。この案では、原子力エネルギーの安定供給、安全性の確保、廃棄物処理、人材育成など、今後の原子力技術に関する様々な課題が取り上げられています。
会議では、これらの議題について委員から様々な意見が出され、今後の原子力政策の指針となる重要な議論が行われました。文部科学省は、今回の会議での議論を踏まえ、今後の原子力政策を推進していく方針です。