宮崎県で海と未来を学ぶ!「海の学校2024」開催報告
一般社団法人海と日本プロジェクトinみやざきは、2024年7月25日と26日の二日間にわたり、宮崎県延岡市に所在する上南方小中学校の6年生を対象とした海洋教育プログラム「海と上南方小プロジェクト~海の学校2024~」を開催しました。この取り組みは、次世代に美しい海を残すため、また地域の子どもたちに海を正しく理解してもらうことを目的としています。
プログラム概要
このプロジェクトは、宮崎県内の海洋教育のモデルを構築することを目指し、上南方小中学校と連携しています。参加する児童たちには、海の大切さやその多面的な役割について学ぶ機会が提供されます。プログラムは4月から7月の期間中に6回の学習が行われ、11月には成果発表会を予定しています。
プログラムの進行
これまでの学びでは、山と川、海の繋がりや海がもたらす恩恵、さらには海で直面する課題についても学んできました。最終回となる宿泊体験学習では、海に直接触れることで、より具体的な知識を深めることを目指しました。
台風による影響
しかし、台風の影響で予定されていたアクティビティは中止となり、宿泊は見送られる結果となりました。このプログラムは9月に改めて実施される予定です。
実際の体験
プログラムは実際に海を体験することが重要です。上南方小学校から北浦町の阿蘇港を出発し、島野浦島へ向かう船の中では、参加者たちが海の美しさを堪能しました。 educatorsやさかな芸人のハットリさんを伴い、島野浦の生態系や地域に生きる人々についての学びが展開されました。
島浦学園での交流
島野浦島に上陸した後は、島浦学(しまうらがく)という学びを受け、現地の児童たちと交流を図りながら、海の恩恵やサンゴの重要性、漁業について深く知りました。地元の児童たちが誇る自然の豊かさに触れることで、自分たちの暮らしとの違いや地域の文化についても多くの気づきを得ることができました。
魚と海の未来への学び
このプログラムの一環として、さかな芸人ハットリさんによる授業では未利用魚について学びました。未利用魚は食材としての価値が見逃されがちな魚ですが、新たな食材として活用する方法を考えることで、持続可能な海の未来を守る手助けになるのです。
養殖と試食体験
島浦での養殖業について学ぶセッションでは、実際に養殖された真鯛の試食も行われ、児童たちはその美味しさに感動していました。「一番おいしい!」という声が上がるほど、海の恵みを実感する機会となりました。
地元の自然と触れ合う
須美江海水浴場では、貝殻拾いや生き物観察を通じて、海洋環境保護について意識を高める機会が提供されました。児童たちは、自分たちの行動が環境にどのような影響を与えるのかを考えながら、自主的にごみ拾いも行いました。
まとめと今後の展望
学習の振り返りでは、各児童が印象に残った点や今後の活動について意見を交換しました。「魚や海を守ることが大切だと気づいた」などの声が聞かれ、次世代としての責任を自覚する瞬間が多く見られました。11月の成果発表会に向けて、さらに深い学びを続けていきます。
最後には、ハットリさんからのサプライズとして、児童たちが好きな魚の絵を描いてもらうプレゼントもありました。この活動を通じて、海と魚が持つ魅力を再認識し、自分たちの環境について考える良い機会となりました。宮崎の豊かな海を次世代へと受け継いでいくための一歩を踏み出した子どもたちに、大きな期待が寄せられています。