メットライフ生命の新たな試み
メットライフ生命保険株式会社は、子ども向けの金融教育プログラムを刷新し、より実践的な内容に進化させました。この新しいプログラムは、ボランティアの社員によって実施されるもので、11月から各地でスタートしています。新しいワークショップでは、子どもたちがロールプレイングを通じてお金に関する知識を深め、自らの体験を通じてお金の概念を理解できるように工夫されています。
金融教育の重要性
「子ども第三の居場所」は、子どもたちが生活や学習で直面する多様な課題に対応するための施設で、日本財団が全国に展開しています。メットライフ生命は、生命保険業界で培ったノウハウを基に、これらの施設で子どもたちに金融教育を提供しています。お金に対する正しい理解を得ることは、これからの時代を生きる子どもたちにとって非常に重要です。
プログラムの新たな内容
新たに体系化されたプログラムは、社外の経験豊富なファイナンシャルプランナーの監修を受け、次の3つのパートで構成されています。
1.
講義: お金の基本的な概念を学ぶ時間。
2.
お買い物ゲーム(ロールプレイング): 子どもたちが実際に「お店屋さん」になり、お金を使ったり管理したりする体験。
3.
考察: 学んだことを振り返り、理解を深める時間。
特にお買い物ゲームでは、子どもたちはお金をどのように使うか、またその際にどのような気持ちが生じるかを実感しながら学びます。このような実践的な活動は、理論だけでは得られない貴重な経験を提供します。
地域社会への影響
新プログラムの実施場所は、東京(調布市・青梅市)、大阪、広島、京都、熊本の6カ所の「子ども第三の居場所」です。子どもたちは、ここでお金の重要性や、得ることが難しいこと、その背後にいる販売者への感謝の心を学ぶ機会を得ています。参加した施設の関係者からは、子どもたちの主体的な姿勢に驚く声が上がっています。
キャッシュレス社会の影響
メットライフ生命が実施した全国調査によると、現金派とキャッシュレス派の割合が明らかになり、キャッシュレス利用者が増加する中で、現金に対する理解が薄れている子どもたちの存在が浮き彫りになりました。教育の場でお金の使い方や価値を伝えることは、今後さらに重要な役割を果たすと考えられています。
今後の展望
メットライフ生命は、CSR活動の一環として「子どものよりたしかな未来のための支援」を掲げ、経済的な自立を目指す子どもたちの支援を今後も続けていきます。金融教育を通じて、自己管理能力を育み、子どもたちが心豊かに成長する手助けをしていく所存です。
「子ども第三の居場所」の活動は、すべての子どもたちが将来に向け、自らの力で生活していけるように育成することを目的としています。メットライフと日本財団との共同でのプログラムが今後も広がっていくことが期待されます。