岡山理科大学が国際見本市で注目の技術展示
2024年9月18日から20日まで、東京ビッグサイトで開催された「第27回油圧・空気圧・水圧国際見本市(IFPEX2024)」では、岡山理科大学が自ら開発した革新的な技術を披露し、注目を集めました。このイベントは、油圧、空気圧、さらには水圧に関する最新の製品や技術が一堂に会する貴重な機会です。
目を引くロボットの実演
岡山理科大学から出展されたのは、情報理工学部情報理工学科の教授陣や学生たちが共同で開発した数々のロボット技術です。特に「兎のように飛び跳ねながら移動するロボット」は、その愛らしい動きで来場者の視線を引きつけました。このロボットは、伸長型の柔軟空気圧アクチュエータ(人工筋肉)を用いており、低コストで実現可能な点が特徴です。
また、岡山理科大学が開発した配管検査用ロボットも展示されました。足場を必要とせず配管点検が可能なこのロボットは、プラントの関係者から高い評価を得ました。「数百万円かかる足場を作らずに検査ができるとは、本当に魅力的だ」という声が多く寄せられました。
教育と研究の融合
出展にあたる教授陣は、赤木徹也教授、趙菲菲准教授、小林亘准教授、横田雅司助教の4名および学生9名です。彼らは「フルードパワー活用によるロボット紹介コーナー」を設け、さまざまな技術を展示しました。岡山理科大学は、獣医学部と共同で開発中の「パワーアシスト装置」のプロジェクトも紹介し、牛の出産補助に向けた新技術への期待を寄せました。
最終日には、赤木教授が「フルードパワーを活用したロボットセミナー」において講演を行いました。彼は、岡山理科大学の教育や研究の取り組みを紹介し、特に「実践的ものづくり教育カリキュラム」について詳しい説明をしました。このカリキュラムは、授業内でロボコンを3年間継続して行うプログラムであり、学生たちに社会人基礎力を養うことを目的としています。
赤木教授の講演後、参加者からの教育に関する問い合わせが相次ぎ、岡山理科大学の取り組みが大きな注目を浴びました。
まとめ
このように、岡山理科大学はフルードパワーの国際見本市で自らの技術を発信し、様々な分野での応用可能性を示しました。新しいロボット技術の開発は、今後の産業や学術界における重要な基盤となるでしょう。未来に向けた技術革新を果たす岡山理科大学の挑戦から、目が離せません。