フードロス削減に取り組むZERO株式会社とJFE商事株式会社は、このたび資本業務提携を締結しました。この提携は、ZEROが提供する無人販売機フードロス削減ボックス「fuubo」の製造・開発を通じて、国内におけるフードロスならびにCO2排出量削減に貢献することを目指しています。
ZEROは、「地球上の貧困をゼロにする」をビジョンに掲げ、フードロス削減に力を入れています。同社が開発した「fuubo」は、オフィスなどに設置され、食品メーカーや食品卸企業から賞味期限が近い商品などを安価に仕入れ、従業員などに販売するビジネスモデルです。導入企業は、fuuboの活用によって生まれるCO2排出量削減効果を可視化し、その貢献度をアピールすることができます。現在、fuuboは全国の駅、商業施設、オフィスなどに設置され、多くの人々に利用されています。
JFE商事は、持続可能な社会の実現に向けて、気候変動問題の解決に取り組んでいます。同社は、環境配慮型商品を提供することで課題解決に貢献しており、今回の提携では、fuuboで使用する鋼材に、JFEスチール株式会社が製造するグリーン鋼材「JGreeX」を供給することで、CO2排出量削減に貢献します。さらに、鋼材提供にとどまらず、JFE商事グループが有する鋼材加工設備やノウハウを活用して、fuuboの開発、設計、製造を支援していきます。
両社は、今回の提携を通じて、fuuboの製造・開発、設置、サービスの提供、ならびにその価値の最大化に取り組み、フードロスおよびCO2排出量の削減に貢献していく予定です。
「fuubo」は、流通の難しくなった商品をお得に販売することで、フードロス削減に貢献しています。賞味期限が間近になった商品だけでなく、季節限定のパッケージ商品や外箱の破損など、さまざまな理由で発生するフードロスを、会員向けにお得に提供することで、フードロス削減を促進しています。さらに、フードロス削減量をCO2排出削減量に換算することで、SDGsの取り組みの可視化も実現しています。
JFE商事は、鉄鋼製品、鉄鋼原料、資機材、不動産等の国内取引、輸出入および外国間取引などを事業としています。一方、ZEROは、フードロス削減ボックス「fuubo」を活用したフードロスおよびCO2削減サービスを提供しています。両社の強みを活かした今回の提携は、フードロス削減とCO2排出量削減に向けた取り組みを加速させるものとして期待されています。