大阪けいさつ病院が手術支援ロボット「ダビンチ5」を導入
2025年8月4日、大阪市にある大阪けいさつ病院で、最新の手術支援ロボット「ダビンチ5」を使用した肺がん手術が行われました。この手術は呼吸器外科の坂巻靖部長が執刀し、患者にとっても病院にとっても重要な一歩となりました。ダビンチ5は、大阪では初めての導入であり、その先進的な機能が注目されています。
最新ロボット「ダビンチ5」とは
「ダビンチ5」は、米国製の手術支援ロボットであり、前世代の「ダビンチXi」に対していくつかの新機能が追加されています。これにより、手術の精度や安全性が格段に向上しました。具体的には、以下のような特徴があります。
1. 手術精度の向上
ダビンチ5には、専用の鉗子に「フォースフィードバック機能」が搭載されています。この機能により、術者はよりリアルな触覚を得ることができ、操作精度が向上します。これにより、微細な動きが要求される手術でも、精度を高めながら行うことが可能となります。
2. 効率的な低侵襲手術の実現
ダビンチ5は、150以上の設計が見直され、より効率的なワークフローを実現しています。これによって、術者の自律性が高まり、手術時間の短縮が期待できるほか、ラーニングカーブの早期向上が見込まれます。
3. AIによる術後評価と改善
さらに、手術のデータ解析が可能となったことで、術後の経過や治療方針の最適化が図れます。これにより、今後の治療に役立つ情報が蓄積され、より良い医療提供が可能となります。
執刀医の坂巻靖部長のコメント
坂巻靖部長は、今回の手術について次のように述べています。「8月4日にダビンチ5を用いた肺がん手術(肺葉切除)を初めて実施しました。この日は続けて2例目の手術も行いました。ダビンチ5の新機能として、組織にかかる力を感知できる「フォースフィードバック」や、三次元視野の向上、エルゴノミクスの向上があり、術者は非常に快適な状態で手術を行うことができました。今後もこのロボットの利点を活かし、より良い手術を提供していきたいと思います。」
まとめ
大阪けいさつ病院によるダビンチ5の導入は、医療の未来を大きく変える可能性をもたらします。手術精度の向上や効率的な低侵襲手術の実現は、患者にとっての負担軽減につながります。今後も、最新技術を活用した新しい治療法が期待される中、大阪けいさつ病院はその先駆けとなることでしょう。手術の成功は、医療の進化と患者の健康に寄与する重要な事例となりました。
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