エメラダ、19億円の調達完了と新たなビジョン
エメラダ株式会社は、金融機関向けの革新的なプラットフォームを提供するSaaS+Fintechスタートアップとして、ジャフコグループ株式会社をリード投資家とする第三者割当増資を実施し、シード以降の累計調達額が約19億円に達しました。これにより、エメラダはさらなる成長を目指します。
エメラダのビジョンと提供するサービス
エメラダは、"あまねく人に金融の自由を"をビジョンに掲げており、テクノロジーを駆使して金融システムを革新しようとしています。その中心となるのが「エメラダ・キャッシュマネージャー」で、金融機関の顧客向けに統合プラットフォームを提供します。また、与信Copilot AI「エメラダ・アナリティクス」、BaaS(Banking as a Service)を促進する「エメラダ・スマートバンク・アシスタント」、そして2024年にリリース予定のBtoBキャッシュコンバージョンサイクル改善決済サービス「エメラダ・ペイメント」を展開しています。
調達の背景と直近の市場動向
最近の市場では、デジタルインボイスや電子帳簿保存法の改正など、中小企業の商取引のデジタル化が進む中、取引先や金融機関と協働することがますます求められています。また、コロナ禍でのゼロゼロ融資の返済が進む中、短期運転資金の必要性も高まってきています。このような状況で、エメラダは金融機関をハブにしたデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、業務の効率化や収益向上を図るための新たなソリューションを開発しています。
資金の使途と今後の展望
今回調達した資金は、80社以上の金融機関との提携を更に深化させるために用いられ、新しい金融体験の提供を目指します。特に、地域金融機関との連携を強化し、オンラインレンディングやデータレンディングの推進を目指します。また、エメラダ・ペイメントを通じて、新たなキャッシュコンバージョンサイクルの改善に取り組み、金融、決済機能を統合した新たなプラットフォームを構築していきます。
ジャフコグループの期待と支援
今回の投資について、ジャフコグループのパートナーである小沼晴義氏は、「エメラダのビジョンと戦略に共鳴し、この機会を得た」と述べています。金融システムの本質的な価値を企業成長に繋げるために、エメラダは独自のサービスを開発し続け、中小企業と地域金融機関の双方にとって利便性の高いシステムを構築しています。これからもジャフコはエメラダを全力で支援し、その成長を見守ります。
結語
エメラダの成長戦略は、金融業界の革新を助ける可能性を秘めています。デジタル化が進む中で、中小企業と地域金融機関が共に成長できるエコシステムの構築が期待されます。今後の展開に注目が集まります。