データのプライバシー保護を強化する新たな取り組みを発表したTMI

TMIプライバシー&セキュリティコンサルティング新たな展開

2019年12月3日、TMIプライバシー&セキュリティコンサルティング株式会社がデータ活用に特化した新たなコンサルティング事業を立ち上げ、Arm Treasure Dataおよびインキュデータとの協業を発表しました。この取り組みは、企業がデータドリブンマーケティングを実現するための重要なステップとなります。

背景と目的

近年、企業におけるデータ活用の重要性が増している中で、プライバシー保護やデータセキュリティの確保が主要な経営課題として浮上しています。顧客のデータを扱うマーケティング部門だけでなく、企業全体でデータ活用のルールを策定し、全社的な取り組みが求められる時代が到来しました。

TMIは、このような状況の中で、データの可視化や問題点の洗い出しを行う「データ・デューデリジェンスサービス」を展開。これにより、企業が保有するデータの利活用を促進し、プライバシー保護とマーケティング活動の両立を目指します。

サービスの詳細

データ・デューデリジェンスサービス

この新たなサービスは以下の四つのフェーズで構成されています：

1. 現状分析フェーズ
企業内のデータを可視化し、データの管理や利用状況を把握します。データがどのように収集され、利用され、第三者と共有されるかをトレースし、データ活用の阻害要因を特定します。

2. 改善提案フェーズ
洗い出された課題に対する具体的な改善施策の提案を行います。これにより、企業は自らのデータ管理体制を向上させる道筋を見つけることができます。

3. 実装支援フェーズ
提案した改善策に基づき、CDPやDMPなどの導入をサポートし、プライバシーポリシーの策定支援を行います。データ利用に必要な同意取得にも関与します。

4. M&Aや提携におけるデータ活用の支援
M&Aや事業提携を検討する企業に対し、データの有用性や連携に関する問題点を明らかにします。

企業の強み

Arm Treasure Data

Armの日本法人であるトレジャーデータは、カスタマーデータプラットフォーム「Arm Treasure Data CDP」を通じて、企業内のデータ統合と消費者の同意管理機能を提供します。

TMIプライバシー&セキュリティ

同社は個人情報保護法やEUのGDPR、米国のCCPAなど、各国のデータプライバシー規制に対応する専門知識を持ちながら、企業のデータガバナンスを支援するコンサルティングサービスを提供しています。

結論

TMIプライバシー&セキュリティコンサルティング、Arm Treasure Data、インキュデータの協業は、企業におけるデータ活用の透明性を高め、顧客の信頼を確保するための新たな一歩です。データの適切な利用とプライバシー保護を両立し、デジタルトランスフォーメーションの推進を支援するこのサービスは、多くの企業にとって貴重な資源となるでしょう。