ポリプラスチックスが新たにメカニカルリサイクルPPSを発売
ポリプラスチックス株式会社が、今年中にメカニカルリサイクルPPSを市場に投入することを発表しました。この取り組みは、エンプラ(エンジニアリングプラスチック)ならではの循環利用を目指しており、環境負荷の低減に寄与しています。
メカニカルリサイクルPPSの特長
新製品DURAFIDE® rG-PPSは、ガラス繊維40%強化グレードであり、オープンPIRメカニカルリサイクルスキームを活用しています。これは、顧客から回収したガラス繊維強化PPSの端材を原料とし、製造過程で厳選な検査や金属除去を行った後、最適な条件で再処方されます。最終的には、バージン材と同等の品質を保証しつつ、製品を出荷する体制が整っています。
従来、スーパーエンプラは製品カーボンフットプリント(PCF)が大きいと言われており、このスキームによって消費者や企業は廃棄物の削減と有効活用が可能になります。また、最終製品1個あたりのPCF削減に大きく貢献することが期待されています。
今後の展望
今後、DURAFIDE® rG-PPSの第2弾としてフィラー高充填グレードを開発する計画があり、ガラス繊維強化グレードと共に日本国内での供給体制の確立を目指しています。リコンパウンディング事業やオープンPIRメカニカルリサイクルスキームの拡張には、用途開発と回収ルートの確立が必須です。これにより、ポリプラスチックスは様々な業種との連携を通じて、静脈産業の推進に取り組みます。
持続可能な循環型社会の実現へ
さらに、ポリプラスチックスは将来的に地産地消の循環チェーンを構築し、原料をPCR(ポストコンシューマーリサイクル)に拡大することを目指しています。この取り組みは、2031年以降の新車プラスチック25%以上を再生プラスチックによって構成するという欧州ELV規則への対応にもつながります。
このように、ポリプラスチックスの新たな動きは、環境問題の解決に寄与するだけでなく、未来の持続可能な社会を実現するための重要な一歩となるでしょう。
会社情報
ポリプラスチックス株式会社は、1964年に設立され、各種ポリマー及びプラスチックを製造・販売している企業です。東京都港区に本社を構え、資本金は30億円です。代表取締役社長は宮本仰氏が務めています。詳細な会社情報は公式サイトで確認できます。