キャッシュレス決済が中小企業に与える影響とは?専門家が回答
近年、キャッシュレス決済が急速に普及しており、中小企業にとっても無視できないトピックとなっています。特に、製造業や卸売業など、企業間取引が主な事業者にとっても、この流れに乗る必要性が高まっています。今回は、中小企業診断士の村上知也氏の見解をもとに、キャッシュレス決済の導入に関する複数のQ&Aをご紹介します。
Q1: 製造業や卸売業で決済相手が会社の場合もキャッシュレス決済を導入するべき?
京都府のある製造業の方が示した懸念は「自分の会社は会社間取引だが、キャッシュレス決済を導入すべきか」というものでした。村上氏は、キャッシュレス化について賛同の意を示し、BtoB取引における銀行振込がすでに広く使われていることを指摘します。また、クレジットカードやスマートフォン決済を活用することで、経理処理の効率化や現金管理の負担軽減が期待できると述べています。
ただし、還元額の上限が設けられているため、思ったほどのメリットが得られない可能性がある点も留意すべきです。
Q2: 9ヶ月間だけの還元支援のために導入するのはリスク?
大阪府の卸売業の方から寄せられた質問は、還元支援期間が短い中での導入についてです。村上氏は、9ヶ月の短期間は確かにリスクがあるとしつつも、消費者のキャッシュレス化の進展を背景に、早めの対応が求められると強調します。キャッシュレス決済の普及率は向上しており、非対応の店舗は消費者から選ばれなくなるリスクが高まっているためです。
Q3: 売上金の資金繰りが不安…入金サイクルは早いの?
山口県のサービス業者からは、キャッシュレス決済導入後の資金繰りの不安に関する声が寄せられました。村上氏は、最近ではキャッシュレス売上金の入金サイクルが短縮化していることを説明し、専門機関によって異なるため、導入前に必ず確認することの重要性を述べています。
総括: 中小・小規模事業者にとっての今後のキャッシュレス化
キャッシュレス決済の導入には様々なメリットとデメリットがあります。特に中小企業にとっては、消費者の行動を考慮し、キャッシュレス決済への対応が急務といえるでしょう。今後の市場環境において新たなチャンスが訪れる中、品質の高いサービスや接客の向上に注力することで、顧客の支持を獲得していくことが求められます。これを機に、キャッシュレス化を進め、新規顧客の獲得につなげる1年にしたいものです。
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会社情報
- - 会社名: 株式会社GV
- - 所在地: 東京都港区白金台5-11-3
- - 代表者: 肥田木和弘
- - 設立日: 2008年3月17日