出向起業型カーブアウト
2025-11-12 13:06:52

DNPが支援する出向起業型カーブアウト第1号「DigKnow株式会社」が誕生

DNPが仕掛ける“出向起業型カーブアウト”



大日本印刷株式会社(DNP)が新たに導入した「出向起業型カーブアウト」は、社員が在籍したまま社外での起業ができる仕組みを提供しています。この画期的な制度が初めて実践され、2025年10月に「DigKnow株式会社」が誕生しました。社内で育成した人材が自ら資金を調達し、新たな事業を立ち上げることが可能に。

この新会社は、DNPが2024年に開始した新規事業開発プログラム「OneABスタジオ」から生まれた初の成果物です。DNPは社員の創造性と挑戦精神を高め、プロジェクトを通じて新しいキャリア形成をサポートし、次世代のビジネスを拓いていく考えです。

DigKnowの設立背景と挑戦



DigKnowの設立は、システム開発現場に存在する深刻な課題への対応から始まりました。変更が頻繁に発生する仕様やスケジュールの制約により、最新の技術ドキュメントが更新されず、無秩序なコードが残る問題が指摘されていました。さらに、AIによるコーディングの普及が進む中で、「コードが理解できない」という新たな課題も浮上しています。

DigKnowは、これらの課題解決を目指し、AIを活用したクラウドサービス「Codeledge」を開発しました。このサービスは、ソースコードの変更をAIが検知し、自動的に技術ドキュメントを生成・更新します。これにより、開発部門にとって「理解できないコード」を減少させ、非技術職の社員でも容易に仕様を把握することが可能になります。結果的に、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を後押しすることを目指しています。

CEOの伊藤悠一氏のビジョン



DigKnowの代表取締役、伊藤悠一氏は「出向起業型カーブアウト」に関する自身の体験を語ります。「DNPの文化は、社員一人ひとりの発想と挑戦を信じるもので、私にとってこの制度は大きな激励であり、同時に責任でもあります。」とコメント。

伊藤氏は、AIによるドキュメント作成負担を軽減し、開発者が本来の創造的な作業に集中できる環境を作ることを目指しています。また、DNPや社外のパートナーとの協力を通じて、より豊かな社会の実現に貢献する意欲も示しています。

未来への展望と企業文化の醸成



DNPは「出向起業型カーブアウト」のシステムを今後も全社的に推進し、個々の社員が自らのアイデアを形にする環境を整備します。このプロセスを通じて、持続的な新規事業の創出を促進し、企業全体の変革へとつなげていくとしています。

会社概要


  • - 会社名: DigKnow株式会社
  • - 設立: 2025年10月
  • - 代表者: 代表取締役CEO 伊藤悠一
  • - 所在地: 東京都千代田区富士見1-3-11 富士見デュープレックスB’s 4階
  • - 事業内容: AIによる技術ドキュメント自動生成サービス「Codeledge」の開発・提供
  • - URL: www.digknow.co.jp

DNPが築くこの新たな制度とDigKnowの挑戦は、今後のビジネス界にどのような影響を与えるのでしょうか。社員の自由な発想を活かした新しい価値創出に、期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
大日本印刷株式会社
住所
東京都新宿区市谷加賀町1‐1‐1
電話番号

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