自治体における防災DX実態調査レポート
一般社団法人自治体DX推進協議会(GDX)は、全国の自治体を対象に実施した「防災DX実態調査」の結果を「令和6年度 防災DX実態調査レポート」として公開しました。この調査は、多くの日本の自治体が抱える課題を浮き彫りにしており、特に防災に関するデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組み状況について詳細に分析されています。
調査から明らかになった主な結果
この調査からの注目すべき結果を以下にまとめます。
想定される主な災害リスク
- - 地震: 94.0%が非常に高いリスクと認識。
- - 台風や豪雨: 92.1%が注意を要すると回答。
- - 河川氾濫や洪水: 90.1%が極めて重要なリスクと見なしております。
防災・減災対策の実施状況
- - ハザードマップの作成・更新: 97.1%の自治体が実施。
- - 住民向け防災訓練や啓発活動: 91.8%で実施されているものの、住民参加が課題。
デジタル技術の活用状況
- - 技術がしっかり活用されている: 52.6%。
- - あまり活用できていない: 47.4%と半数近くがデジタル化に苦労している。
防災DXの主な課題
調査の中で一番多かった回答者が抱える問題は以下の通りです:
- - 予算の確保: 86.1%と最も多く、財政問題が深刻化している。
- - 人材不足問題: 専門知識を持った人材の不足が75.5%にのぼる。
- - 既存システムとの連携: 57.3%が技術的な統合で苦しんでいると回答。
調査レポートの特徴
本レポートは、防災DXの現状を丹念に分解し、効果的な方策を構築するための具体的な指針を提示しています。特に、自治体の規模により異なる防災関連予算や地域間でのデジタル技術の導入状況の差が浮き彫りになりました。
今後の取り組み
GDXは今後、調査内容に基づき、自治体の防災DXの推進をサポートする施策を展開予定です。導入を促進するための先進事例の共有や人材育成の支援など、多角的なアプローチを考えています。
報告会のお知らせ
この調査結果の詳細は、令和6年10月16日(水)に開催されるオンラインの報告会で解説されます。参加自治体には、このレポートが無料で配布されるほか、先着50名に参加費無料です。興味のある方はぜひお申し込みを。
一般社団法人自治体DX推進協議会について
GDXは、地域の持続可能な発展を見据え、デジタル技術を駆使して地域課題にアプローチ。地方自治体と事業者の間に立ち、地方創生を支えるパートナーシップを築いています。詳しい情報は公式ウェブサイトをご覧ください。