BtoB企業のデジタル施策
2022-01-12 11:00:18

コロナ禍におけるBtoB企業のデジタルマーケティング施策の現状と課題

コロナ禍でのBtoB企業の変化



新型コロナウイルスの影響を受け、数多くのBtoB企業がリアル展示会の参加を停止せざるを得ませんでした。この変化は、企業の営業やマーケティング戦略に大きな影響を与えています。本記事では、コロナ禍でのBtoB企業の営業・マーケティング施策に関する調査データから、企業の動きを明らかにします。

調査の概要



本調査は、2021年12月に行われ、104名の営業・マーケティング担当者から得たデータに基づいています。調査の結果、約半数の企業が展示会を中止したことが業績に悪影響を与えたと認識しています。具体的には、16.4%の企業が「悪い影響」を、32.7%が「どちらかといえば悪い影響」と回答しました。これが示すのは、展示会がBtoB企業にとってどれほど重要であったかということです。

デジタル施策の実施状況



コロナ禍にあたり、多くの企業が新たなマーケティング施策を導入しました。調査によると、代替施策として最も多く選ばれたのは「SNS広告」で、29.8%の企業が実施しています。その他には「テレマーケティング」が18.3%、そして「DM・手紙」も17.3%の企業によって選ばれました。さらに、自由回答の中には「オンライン展示会」や「競合他社との共同セミナー」などもあり、企業は新たなアプローチを試みています。

デジタル施策の効果



しかし、全ての施策が効果を挙げているわけではありません。4割以上の企業が、代替したマーケティング施策が十分に機能していないと感じており、39.7%の企業が「あまりそう思わない」とも回答しています。この結果から、オンライン施策が期待した成果につながっていない現状が伺えます。

展示会再開への意欲



調査では、コロナの収束後に再び展示会に参加したいと考えている企業が約8割に上ることも分かりました。「かなりそう思う」と回答したのは27.9%、そして「ややそう思う」が51.9%でした。この数値は、企業がリアルな場での交流を求めていることを示しています。

オンライン展示会の体験



また、オンライン展示会の出展経験については、約3割が「出展した」と回答しました。しかし、その成果については期待を上回ったとする回答はわずか39.9%に留まり、ほとんどの企業がデジタル施策にはまだ課題を抱えている状況です。

人材の状況とリソースの不足



マーケティング施策の実行に必要な人材について調査したところ、専任者がいる企業は26.9%、兼任者がいる企業は51.0%という結果に。一方で、実に64.2%の企業が「兼任者のリソースが不足している」と感じており、効果的な施策の実行が難しい状況が浮き彫りになっています。

総括



コロナ危機はBtoB企業に長期的な斬新な施策を求める結果となり、多くの企業がデジタル化への道を模索しています。その過程で直面する課題は多岐にわたりますが、今後のマーケティング戦略の再構築が重要になるでしょう。企業は新しい環境に適応し続けるために、より効果的な施策を見つけ出す必要があります。今後、効果的なデジタルマーケティングが引き続き注目を集めることでしょう。



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