大阪電気通信大学(大阪府寝屋川市・四條畷市)のチーム「Rpwheel Project-Team OECU&R-Techs」が、10月25日から27日にスイスのチューリッヒで開催された障害者支援技術の国際大会「CYBATHLON 2024」で、電動車いす部門で世界3位を獲得しました。さらに、革新性・有用性・汎用性に優れた車いすを開発したチームに贈られる「Jury賞」も受賞し、ダブル受賞の快挙を達成しました。
「CYBATHLON」は、ロボット工学などの先端技術を応用した義肢などを用いて障がい者が日常生活に必要な動作に挑む国際競技大会です。2016年に第1回がスイスのチューリッヒで開催され、今回は第3回目となります。
今回の大会には、世界各国から76チームが参加し、従来の6種目の競技にスマート視覚補助技術を使用したレースと補助ロボットを使用したレースの2つの競技が追加され、8種目の競技を競いました。大阪電気通信大学からは、「RPwheel Project-Team OECU&R-Techs」(チームリーダー:工学部電子機械工学科 鄭聖熹教授)が出場しました。
決勝戦では、10個の課題のうち6個をクリアし、カナダのブリティッシュコロンビア大学、スイスの東スイス科学大学に続いて3位を獲得しました。
「RPwheel Project-Team OECU&R-Techs」は、有志の団体と協力し、従来の車いすでは走行が不可能だった屋内外でのさまざまなバリアーでの走行を可能にする「Robotic Powered Wheelchair」を開発するプロジェクトです。
今回の快挙は、大阪電気通信大学の技術力と学生たちの努力の結晶と言えるでしょう。今後、開発された車いすが、多くの障がい者の方々の生活をより豊かにする事を期待しています。