難民問題を真摯に考えるCreateAthonがオンラインで開催!
近年、世界中で難民が直面する困難な状況が広く知られるようになっています。この問題に真剣に取り組むため、日本財団の後援のもと、ImpacTechによる育成プログラムの一環として、CreateAthonがオンラインで開催されました。このイベントは、難民の経験をもとに、参加者がより深い理解を得ることを目的としています。
イベントの内容
CreateAthonでは、実際に難民となった当事者の経験を追体験する形で学ぶことができるゲームアプリのストーリーボード作成や、人々の移動を可視化するプロジェクションマッピングの投影、さらには、難民が移動中に直面する苦しみや新たな社会での孤独を描いたマンガアートなど、多岐にわたるアイデアが生まれました。
また、難民に関するトピックに対してどのようにコミュニケーションを図るか、特に既存のステレオタイプを取り除くためにはどうすべきか、参加者たちは手を動かしながら活発な議論を交わしました。
音楽と文化
イベントの一環として、イラン出身のミュージシャンによる故郷の歌のパフォーマンスも行われ、参加者は音楽を通じて文化の重要性を再確認しました。このような文化交流が、難民問題に対する理解を深める一助となることを願っています。
意義のある対話
今回のCreateAthonでは、参加者同士の有意義な対話が生まれることができたのが最大の成果です。共有された意見は、難民が直面する厳しい現実や、根本的な問題にまで及びました。また、難民の立場から参加した人々の言葉には、自国に帰って友人や家族を助けたいという強い想いが込められていました。
日本の現状
2020年度統計によると、日本では11,919件の難民認定申請に対し、受け入れられたのはわずか47件でした。この現状に対し、どのように向き合うべきか、参加者たちの間でさまざまな意見が交わされました。多くの難民申請者が認定結果を待ちながらどのように生活しているのか、その厳しい状況をどのように次世代に伝えていけるのかといった具体的な質問も飛び交いました。
共同開催による効果
このCreateAthonは、複数のスタートアップ企業による共同開催となりました。ELLAやMatchHat、Noetic、WELgeeの4社がそれぞれの専門性を生かし、難民への理解促進のためのプラットフォームを提供しました。これにより、参加者は多角的な視点から問題を捉え、多様な解決策を考える機会を得ました。
まとめ
難民問題は単なる政策課題ではなく、一人一人の人生に直接関わる問題です。このCreateAthonを通じて、参加者たちが育んだアイデアや意見は、未来の期待につながるものです。今後もこのような取り組みが広がりをみせ、多くの人々が難民の声に耳を傾けることを願っています。参加者一人ひとりが持っている情熱と知恵が、新たな未来を切り拓く力となることでしょう。
詳しくはWELgeeのNPO法人リンクもご覧ください。
WELgee