2024年9月3日、岡山大学ダイバーシティ推進本部が主催する英語講義研修「英語で効果的に教えるために」が、同大学の津島キャンパスにて行われました。この研修は、文部科学省の「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ」に基づくもので、特に女性リーダーの育成に焦点が当てられています。
講師にアルクエデュケーションのグローバル人材開発コンサルタント、吉中昌國氏を迎え、約10名の教員が参加しました。近年、留学生の受け入れが増加している岡山大学では、英語での授業が求められる場面が増えています。このような中で、如何にして英語での講義を効果的に行い、学生の理解を深めるかが重要な課題となっています。
参加者たちは、小グループに分かれ、自らの英語力を活かしながら問題解決に取り組む形式で意見交換を行いました。具体的には、教育現場で使われる表現を実践的に学ぶことがメインテーマで、例えば「出席を取ります」「前に詰めて座ってください」といった日常的なフレーズを取り上げました。このように、授業を進める上での具体的な表現を学ぶことで、参加者は自信を持って英語での授業を行えるようになることを目指しました。
参加者からは、「日本語での授業と共通する部分が多く、実用的な英語表現をたくさん学べて非常に役立った」、「英語だけでなく、日本語での授業設計にも応用できそうで興味深い」という声が寄せられました。また、研修内容が実践的であったことも高評価で、今後も同様の研修を続けてほしいとの希望が多く聞かれました。
このような取り組みは、岡山大学が多文化教育を推進し、地域社会における教育の質を向上させる一助となることでしょう。大学としての多様性と国際性を確保するために、このような研修はますます重要になってくると考えられます。岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学として、今後も様々な取り組みを進めていく予定です。
今後、さらなる多様性を尊重した教育環境の整備を進め、多くの学生たちが国際的な視点を持つような人材へと育てあげることが期待されます。岡山大学が表明しているように、持続可能な開発目標(SDGs)を意識した教育の在り方にも力を入れ、地域社会との連携を強化していく姿勢が見込まれています。
岡山大学のダイバーシティ推進に関する取り組みや今後の活動にも、引き続き注目が集まることでしょう。