富士フイルムビジネスイノベーション株式会社が新たに開発した「マテリアルプリンター DMP-2850 S」が、2月2日より販売を開始します。本機は、インクジェット技術を活用した専用の産業用プリンターで、特に研究開発分野での用途に焦点を当てています。このプリンターの最大の特徴は、微量の液体を高精度で吐出し、材料の評価やパターン形成を実現することです。
新型プリンターは、研究やテストに必要な操作を一台で完結できる機能を備えています。特に、専門の知識がなくても簡単に用途に合わせた吐出条件を設定できる「ドロップ分析機能」を搭載。これにより、研究者やエンジニアは直感的に高品質なプリントを実現することが可能になります。この機能追加により、最適な液滴のサイズや吐出速度を現場で調整することが容易になり、従来のプリンターよりも操作がシンプルで、実験の効率が飛躍的に向上します。
また、「DMP-2850 S」では、複数のジョブを一括で印刷できる機能も追加され、プリントジョブ管理がスムーズに行えます。この機能によって、研究者は実験全体のスケジュールを効率的に管理できるようになるため、無駄を省いた運用が期待されます。画像ファイル形式も大幅に拡充され、従来のBMP形式に加えてJPEG、TIFF、PNGが新たに対応。これにより、さまざまなデザインデータを活用でき、ユーザーにとってより柔軟なプリント環境が提供されます。
「DMP-2850 S」の設計も利用者のニーズを反映させています。卓上に設置可能なこのプリンターは、各種観察用カメラを搭載しており、吐出調整から描画までの精密な作業を行えるよう設計されています。軽量な設計により、研究室内の移動も容易で、限られたスペースでの作業にも最適です。
さらに、インク消費量は約1.5mLと少量で済むため、コスト効率の高いテスト環境が整っています。特に高価な機能性液体を使用する場合でも、初期の開発段階で無駄を省くことが可能です。これまでにこのシリーズは、プラスチックやガラス、セラミックスなど多様な素材への印刷実績があり、多くの研究機関や大学で高い評価を獲得しています。
高度なシリコンMEMS技術を活用した「Samba®」ベースのマテリアルカートリッジを採用し、スパッタリング法によって生成された高精度かつ安定したPZT膜を使用しており、様々な機能性流体の吐出を実現します。UV硬化、親水性、または溶剤系の酸性・アルカリ性液体も高精度で扱えるため、用途は広がります。
このように、「マテリアルプリンター DMP-2850 S」は、研究開発現場における新たな可能性を切り開くための製品となるでしょう。今後の展開に期待が高まります。