血圧と温熱環境
2026-02-02 14:31:47

パナソニックホームズと大阪大学の共同研究が示す血圧改善の可能性

パナソニックホームズと大阪大学の共同研究



パナソニックホームズ株式会社と、大阪大学大学院医学系研究科の中神啓徳寄附講座教授が共同して進めた「室内温熱環境と血圧の季節変動」に関する研究が、医学専門誌『International Heart Journal』に掲載されました。この研究は、断熱性能や空調方式が異なる4世帯の居住者を対象にして行われ、昨年2024年7月から2025年6月までの1年間にわたり、室内温度、湿度、血圧、体表面温度が測定されました。

研究の目的と方法



本研究は、室内温熱環境が血圧に与える影響を探求するもので、特に日本における冬季の室温管理の重要性がクローズアップされています。研究チームは、各世帯での室温や湿度の変化が血圧にどのように影響するかを体系的に解析し、その結果に対する科学的根拠を提供することを目指しました。

温度と血圧の関係



研究結果からは、空調を通常の部屋ごとに分けて行う一般的な住宅では、秋や冬に室温が18℃を下回る時間帯があり、このときに血圧が上昇するケースが観察されました。これに対し、全館空調の高断熱住宅では、室温が一定に保たれ、血圧の季節変動が小さいことが確認されました。

加えて、冬季に観察される起床時の血圧の上昇は、寝床内と室内の温度差が大きいことが影響しているとの結果も出ています。これにより、寝床内温度と室温の差が小さい環境では朝の血圧の変動を抑制できる可能性が示唆されています。

寒冷時の健康リスク



世界保健機関(WHO)では、冬季の居住空間の温度を18℃以上に保つことが推奨されていますが、日本国内ではほとんどの家庭がこの基準を満たしていないことが報告されています。9割の家庭が室温が低く、これは高血圧や循環器疾患のリスクを高める要因とされています。このような背景から、室内環境が健康に与える影響を調査する必要性が高まっています。

研究の意義と今後の展望



この研究は、住まいの温度環境が健康管理に寄与する可能性を明らかにしました。住居において温熱環境が血圧にどのように影響するかを理解することは、住宅設計の改善や居住者の健康促進に繋がります。

パナソニックホームズは、設立以来、お客様が健康で快適に生活できる空間作りに貢献するため、研究や開発に注力してきました。これからも、科学的な知見に基づいたさらなる取り組みを進めていく意向を示しています。

専門家の見解



中神啓徳教授は、研究の意義について「冬季の心血管疾患発症のリスクに関する知見を提供し、室温管理の重要性を示すものとなった」とコメントしています。今後は、生活習慣だけでなく、住環境そのものを改善することで、より効果的な血圧管理に取り組む必要があると指摘しています。

このような研究成果は、今後の健康管理や住環境のデザインに対する重要なインサイトを提供すると期待されています。


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会社情報

会社名
パナソニック ホームズ株式会社
住所
大阪府豊中市新千里西町1-1-4
電話番号
06-6834-5111

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