BULLとXDLINX、宇宙デブリ防止でグローバル連携を強化

BULLとXDLINXが宇宙デブリ防止技術で連携

株式会社BULL（栃木県宇都宮市）と、インドのXDLINX Space Labsが宇宙デブリの発生防止を目的とする戦略的な協力の覚書（MoU）を締結しました。この取り組みは、BULLが開発した「HORN」という装置と、XDLINXが開発した衛星プラットフォームを使用し、衛星ミッションにおける宇宙デブリ発生防止技術の検証と実装を目指しています。

連携の背景

近年、宇宙での活動が活発化する中、宇宙デブリの増加が懸念されています。この問題に対処するため、BULLは日本や欧州の企業と連携しつつ、XDLINXとの協業によって新たな衛星向け製品の開発を加速させる意向です。この協力により、持続可能な宇宙利用の実現へ貢献するとしています。

覚書の内容

本MoUは、持続的な宇宙活動の重要性に応じ、宇宙デブリ防止技術が統合された衛星ミッションを検討することが主な目的です。来年以降、XDLINXの衛星にHORNを搭載し、その後、XDLINXの衛星プラットフォームに統合される予定です。この取り組みにより、役割を終えた衛星が新しいデブリとならない未来が期待されています。

代表者のコメント

BULLの代表取締役社長である宇藤恭士氏は、「BULLは新たな“当たり前”を創出することを使命としている。この協力は宇宙産業の持続可能性を向上させる上で重要な一歩だ」と述べました。

一方、XDLINXのCEOであるRupesh Gandupalli氏も、BULLのPMD技術が宇宙デブリを低減するための革新的なソリューションであることに言及し、持続可能な宇宙システムの実現に向けての期待を表明しました。

会社紹介

BULLは2022年に設立され、宇宙デブリの発生を防ぐ技術の開発に注力しています。宇都宮市を拠点に、産学官の連携を活かし、宇宙の持続可能な利用へ貢献することを目指しています。また、XDLINXは小型衛星ミッションを提供するエンドツーエンドのプロバイダーであり、国際的な宇宙能力の構築を支援する役割を果たしています。