オリザセラミドの新研究が示す免疫賦活メカニズム
オリザ油化株式会社が、米由来セラミド素材「オリザセラミド®」に関する最新研究を発表しました。この研究は、近畿大学薬学総合研究所との産学連携によって行われ、免疫応答における樹状細胞の役割を解明し、その新たな機能性を明らかにしました。2024年にインパクトファクター2.5のJournal of Natural Medicinesに掲載されたこの論文は、科学界において注目を集めています。
研究背景
オリザセラミド®は1999年に初めて市場に登場し、以来、保湿や美白といった美容効果が広く認識されています。また、過去の研究では風邪症状の改善に寄与するデータも得られています。今回、新たに注目されたのは、オリザセラミドに含まれるグルコシルセラミドの免疫賦活作用です。
免疫賦活作用の詳細
今回の研究では、免疫系の重要な役割を果たす樹状細胞に対するグルコシルセラミドの作用が検証されました。樹状細胞は、体内に侵入したウイルスや細菌を「敵」と認識し、免疫細胞にその情報を伝える重要な役目です。具体的には、樹状細胞の表面に存在するCD40、CD80、CD86と、T細胞のCD28、CD40Lとの「握手」によって免疫反応を活性化します。
研究の成果
実験の結果、以下の重要な知見が得られました:
- - オリザセラミドに含まれる13種のグルコシルセラミドの中で、特にGlcCer[d18:2(4E,8Z)/18:0]がIL-6の放出を最も促進することが確認されました。
- - このグルコシルセラミドは、樹状細胞上のトール様受容体(TLR)2および4に結合し、IL-6を放出します。
- - 抗原提示能の活性化を示す結果も得られ、樹状細胞のCD40、CD80の増加が観察されました。このことから、免疫系の強化につながることが示唆されます。
今後の展望
オリザセラミドは、今後ますます注目される製品として、免疫を訴求した機能性表示食品としての活用が期待されています。現在、動物やヒト臨床試験も進行中で、信頼性の高いデータを収集しています。
研究の支援
この研究は、令和5年度(2023年度)Go-Tech事業からの助成を受けて実施されており、産学連携によって新たな知見が得られました。
おわりに
オリザセラミドは、保湿や美白だけでなく、免疫力の向上にも寄与する可能性を秘めています。今後も研究が進むことで、多くの人々にとって有益な健康食品となることが期待されます。オリザ油化株式会社の公式ウェブサイトでは、更なる情報が得られますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。