乳がん治療の新たな可能性
2026-02-04 13:11:52
新たな乳がん治療の光明:トロデルビとキイトルーダの併用療法が効果を示す
乳がん治療の新たな進展
米国のギリアド・サイエンシズが、トロデルビ(サシツズマブ ゴビテカン)とキイトルーダ(ペムブロリズマブ)の併用療法に関する第III相試験、ASCENT-04/KEYNOTE-D19の結果を発表しました。これにより、PD-L1陽性の転移・再発トリプルネガティブ乳がん(TNBC)に対する新たな治療選択肢が示唆され、期待が高まっています。試験の結果、両薬剤の併用により、病勢の進行や死亡のリスクを35%低下させることが明らかになりました。
TNBCにおける新理解
トリプルネガティブ乳がんは、一般的な乳がんよりも悪性度が高く、治療選択肢が限られています。特にPD-L1陽性の患者にとって、効果的な治療法の開発が急務でした。ギリアドの試験結果は、トロデルビとキイトルーダの併用が、従来の治療法と比べて無増悪生存期間(PFS)を延長する可能性を示唆しています。併用療法群は、中央値で11.2ヶ月のPFSを示したのに対し、標準治療群は7.8ヶ月でした。
意義深いデータ
ギリアドのチーフ・メディカル・オフィサー、ディートマー・ベルガー博士は、今回の結果が患者に新しい治療選択肢を提供することへの期待を表明しました。TNBCの患者における治療の必要性は極めて高く、この併用療法の成果は、将来的に標準治療の一部となる可能性を持っています。試験責任医師であるサラ・トレイニー医師も、新しい治療法の意義を強調し、今後の臨床応用が期待されています。
今後の展望
今後は、米国臨床腫瘍学会(ASCO)や欧州臨床腫瘍学会(ESMO)での結果発表が控えており、さらなる臨床データが集まることから、治療の確立に向けた道のりが進むものと考えられます。トロデルビは、既に60,000名以上の患者に使用されており、その実績からも新たな治療法として期待が寄せられています。
治療法の安全性
ASCENT-04試験における併用療法の安全性についても評価が行われており、既知の安全性プロファイルと一貫していることが確認されました。最も多く報告された副作用としては、好中球減少症や下痢がありましたが、治療を中断する患者は少数であったことから、安全性が確保されていることが示されています。これにより、医師の間でもトロデルビの使用が一層促進されることが期待されます。
結論
新しい治療法の進展は、転移・再発のTNBC患者に対する希望の光をもたらすものです。トロデルビとキイトルーダの併用療法によって、より多くの患者が効果的な治療を受けられる未来が期待され、この分野での研究がさらに進展することを願います。
会社情報
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ギリアド・サイエンシズ
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