医療革新に挑む
2026-02-04 14:26:47

明治大学発ベンチャーが医療技術の革新に挑む

明治大学発ベンチャーが医療技術の革新に挑む



2026年1月8日、明治大学( 東京・千代田区)とその発ベンチャー企業であるフラクセラ・メディカル株式会社( 東京・文京区 )との間で、新株予約権を対価とする知的財産権譲渡契約が結ばれました。この契約は、学術研究や教育の成果を社会貢献に活かすことを目的として います。

フラクセラ・メディカルは、理工学部電気電子生命学科の小野弓絵教授によって2025年に設立された会社です。主に光工学技術を用いた医療機器、そして研究用機器の開発や販売を行い、組織の血流や酸素消費の可視化を通じて、医療の質を向上させ、「手遅れにしない」選択肢を提供することに力を入れています。

小野教授は、「近赤外光を用いることで、体内の赤血球の状況を把握できる技術を研究しています。この技術により、従来は見えなかった組織深部の血流を非侵襲的に測定することが可能になります」と語っています。これは、皮膚や骨をも通過し、赤血球による特異的な散乱を利用するという特性を持っています。この技術の発展は、糖尿病に伴う血管障害から、運動生理学や徒手療法の効果評価に至るまで、さまざまな医療の分野での活用が期待されています。

さらに、国立循環器病研究センターとの共同研究では、重度循環不全患者の状態を早期に把握する医療機器の実用化プロジェクトも進行中です。特に末梢循環の異常を捉えることは従来のバイタルサインでは難しく、医療現場の経験に依存することが多いため、新たな解決策として注目されています。

「フラクセラ・メディカルは、医療の専門家や工学研究者、情熱を持った学生たちが協力しながらこの課題に挑んでいます。私たちはこの知的財産を基盤にし、研究成果を社会へとつなぐことで、『手遅れにしない医療』を実現するための一歩を踏み出しました。」と小野教授は今後の展望を語ります。

また、小野教授は、生体医工学、リハビリテーション科学、基盤脳科学を専門に、工学的アプローチを用いて医療の課題を解決するための研究を推進しています。彼女の指導下にある健康医工学研究室では、「安心・安全・健康をつくる医工学」というテーマのもと、生体計測や生体信号解析、脳機能イメージングといった技術を駆使して、 医療と福祉分野の質の向上に寄与するための様々な研究を行っています。

フラクセラ・メディカルの事業概要は以下の通りです。
  • - 本社所在地: 東京都文京区本郷1-28-10 本郷TKビルNCIインキュベーター内
  • - 役員: 小野弓絵(CEO/CTO)、朔啓太(CMO)、三池信也(CFO)、松本真衣(COO)
  • - 設立: 2025年10月1日
  • - 資本金: 380万円
  • - 事業内容: 研究用機器の開発・製造・販売、医療機器の開発・製造・販売

今後、フラクセラ・メディカルがどのように医療分野に革新をもたらすのか、その活動から目が離せません。研究者や企業との連携が進む中で、応用される成果にも注目です。


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会社情報

会社名
学校法人明治大学
住所
東京都千代田区神田駿河台1-1
電話番号

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