カールツァイスの新たな一歩
2024年7月4日、カールツァイスメディテック株式会社は新型フェムトセカンドレーザ「VISUMAX 800」の薬事承認を取得し、眼科手術に革新をもたらすことを発表しました。この新機種は、次世代の屈折矯正手術として注目されているSMILE®プロを搭載しており、将来的には多くの人々の視力矯正に貢献することが期待されています。
SMILE®とは何か?
SMILE®は、フェムトセカンドレーザーを使用した角膜屈折矯正手術の一種です。この手術は、角膜の屈折力を変化させることで視力を矯正し、患者にとってより快適なものとなります。レーザーを用いて円盤状の角膜切片(レンチクル)を作成し、約3㎜の小さな切開からこれを取り出すことで、従来の手術と比較して患者への負担を大きく軽減します。
これまでにSMILE®は世界中で1000万眼以上に施術されており、その安全性と効果は証明されています。
VISUMAX 800の特徴
VISUMAX 800は、SMILE®手術をさらに進化させるために設計されたレーザー機器です。その主な特徴は以下の通りです:
1.
高速レーザーパルス:2MHzの速度でパルスを繰り返し、10秒未満でレンチクルを作成可能で、手術時間を大幅に短縮。
2.
低侵襲設計:小さな切開幅のため、術後のドライアイのリスクを軽減。
3.
安全性の向上:従来機種に比べて、レーザー照射時間を短縮し、切開速度を向上させることで、手術の精度も向上しています。
第78回日本臨床眼科学会での初披露
この新しい技術は、2024年11月14日から16日に京都国際会議場で開催される第78回日本臨床眼科学会にて初めてお披露目される予定です。カールツァイスメディテックの田中克和ヴァイスプレジデントは、「私たちはお客様の期待を超える革新的なソリューションを提供することに全力を注いでいます。SMILE® proを搭載したVISUMAX 800の承認取得によって、より多くの人々がこの手術を受けられるように環境を整えています」と語っています。
カールツァイスメディテック株式会社について
カールツァイスメディテックは、眼科領域の診断や治療を支援するための総合ソリューションを提供しています。1866年に創業されたZEISSは、長年にわたり医療技術の革新と進化を追求してきました。
今後も、カールツァイスメディテックは医療従事者や患者に対して高品質な治療を提供し、眼科手術のさらなる発展に寄与することでしょう。興味をお持ちの方は、ぜひ第78回日本臨床眼科学会にご参加ください。