鳥取県の防災アプリが多言語化
最近、鳥取県は、外国人住民の増加に伴い、より充実した防災情報を提供するために自治体アプリ「あんしんトリピーなび」を多言語化しました。この取り組みは、2018年からの防災アプリ導入の延長線上で行われており、無料で提供されています。
多言語対応アプリの特徴
この新しいアプリは、日本語だけでなく、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、ロシア語、ベトナム語、フィリピノ語、インドネシア語、タイ語の合計9言語に対応しています。利用者のスマートフォンの設定を自動的に判別し、該当する言語で警報や注意報をプッシュ通知で送信します。これは、鳥取県内の多様な住民に向けた重要なステップです。
外国人住民・観光客の増加
実際、鳥取県内の外国人住民数は過去6年間で増加し続け、令和元年末には4,979人に達しました。また、外国人観光客も4年連続で増加しており、平成30年度には111,368人の訪問者が観光施設を利用しています。このデータは、今後の外国人住民の増加を示唆しており、そのためにも多言語の情報発信が必要とされています。
アプリの概要
鳥取県でリリースされたこの「Ap-PortalⓇ(アップ・ポータル)」は、2015年からサービスが開始され、約70の自治体で導入されています。このアプリは、防災情報、イベント告知、ゴミ収集などの情報を1つのプラットフォームに集約し、更新情報をプッシュ通知で知らせるため、防災や防犯にも効果的です。
多言語化による新たな機能では、利用者が最大15言語を選択でき、新着情報はAIによってリアルタイム翻訳されます。この柔軟性により、ダイバーシティがさらに高まることでしょう。
今後の展望
「すべての住民にあらゆる情報を」という理念のもと、鳥取県ではこのアプリのさらなる機能拡張や導入拡大を目指しています。外国人住民が安心して生活できる環境を作るための取り組みは、今後も続けられる予定です。
ダウンロード方法
「ほんやくトリピーなび」は、以下のリンクからダウンロードできます。
まとめ
このように、鳥取県が展開する多言語対応の防災アプリは、外国人住民の安全と安心をサポートする重要な役割を果たしています。今後の展開にも注目していきたいですね。