テムザックのロボット耕作米から誕生したピザがグランプリ受賞
株式会社テムザックが手掛ける「ロボット耕作米」を使用したピザ、『ノンアレルギーピザ マルゲリータ』が、日本の食品審査で名高い「ジャパン・フード・セレクション」でグランプリに輝きました。この受賞は、特にアレルギーを持つ方々への配慮が垣間見えるものとなります。
ロボット耕作米とは
テムザックは京都を拠点とする企業で、最先端のロボット技術を駆使した農業、通称「WORKROID農業」を実践しています。この手法で育てられる米は、耕作放棄地でも利用可能なほど効率的に作られています。ロボット「雷鳥シリーズ」を使うことで、従来の農業方法と比較して作業負担を大幅に削減できるのです。
ピザの特徴
『ノンアレルギーピザ マルゲリータ』は、株式会社ビッグベアーズフーヅサービスによって開発され、小麦、卵、乳製品を含む28の主要アレルゲンを不使用。代わりに使用される「雷粉」は九州産の米粉で、モチモチとした生地とカリッとした耳が特徴です。さらに、チーズには植物性のココナッツオイルを使用し、アレルギーのある方でも安心して楽しめます。
このピザは、「アレルギー対応でも美味しい」というコンセプトのもと、たくさんの試行錯誤を経て開発されました。見た目も華やかで、食欲をそそるデザインが評価されています。
賞を受賞した理由
ピザがグランプリを受賞したのは、生地のもっちり感や耳のカリッとした食感、そして植物由来の風味がもたらす味わいの良さが、大いに評価されたためです。また、トレーサビリティー(追跡可能性)の管理を行なっており、素材の安心感も消費者に受け入れられています。さらに、キャッチコピー「世界一ピザを楽しむ会社」もトレンドにマッチし、好印象を与えました。
販売と今後の展望
このピザはビッグベアーズピザのオンラインショップで購入可能。冷凍状態で全国にお届けされ、家庭でも簡単に楽しむことができます。テムザックは、米粉の製造から流通までの新たな価値創出に挑んでおり、今後も「WORKROID農業」を通じて食料自給率の向上を目指していきます。
この取り組みは、耕作放棄地を減少させることにも貢献するため、地域への好影響も期待できます。
企業背景
テムザックは人とロボットの共存を目指すサービスロボットメーカーであり、医療、建築、災害レスキューなど多岐にわたる分野で技術を展開しています。代表取締役社長の川久保 勇次氏は、これからの農業に新たな風を吹き込む活動を続けていくでしょう。
このように、テムザックとビッグベアーズフーヅサービスの連携により、未来の農業と食文化の発展に寄与することが期待されています。