神戸市共創WS
2021-05-10 13:53:31
神戸市初の共創ワークショップが描く未来像とは
神戸市と三井住友FGが共創する未来に向けての取組み
2021年3月3日、神戸市は三井住友フィナンシャルグループと共同で「海と山が育むグローバル貢献都市・神戸を考える」というテーマの下、共創ワークショップ(WS)を実施しました。このイベントは、神戸市が初めて「GREEN×GLOBE Partners」(GGP)としてのパートナーシップを結んだことを受けてのもので、地域の社会課題を参加者と共に解決するための試みです。
このワークショップには、神戸市職員、GGP事務局のメンバー、そして公募で選ばれた14名の参加者が集まりました。彼らは神戸市が掲げる「神戸2025ビジョン」に基づく具体的な対策について活発な意見交換を行いました。
神戸の魅力を再認識する
神戸は歴史的に海運の要所として発展し、特に1995年の神戸港開港以降は国際貿易の拠点としても知られています。灘と六甲山に囲まれたこの都市は、約151万人の人口を抱え、交通の便が非常に良好です。新幹線や神戸空港が便利で、ビジネスマンにも旅行者にも魅力的なプレイスです。
一方で、神戸も少子高齢化や人口減少、産業構造の変化といった課題に直面しています。ワークショップでは、以下の4つのテーマが設定されました:
1. 神戸に関わりたくなるまちづくり
2. 神戸を医療系スタートアップの聖地に
3. 空き地・空き家を活用して地域ににぎわいを
4. サーキュラー神戸プロジェクト
神戸市企画調整局の梅澤政策調査担当課長(当時)は、これらの課題は神戸に限らず全国の自治体に共通する問題であり、参加者との意見交換を通じて新しい価値を創造していくことに期待を寄せています。
テーマの深堀り
1. 神戸に関わりたくなるまちづくり
参加者は神戸の魅力を伝えるためのアイデアを出し合いました。具体的には、起業支援や人々の情緒的なつながりを促進する活動の重要性が強調されました。特に「ワーケーション」を通じて神戸の魅力を体験してもらい、関係人口を増やすことが提案されました。
2. 医療系スタートアップの聖地
神戸は医療産業都市を目指しており、多くの企業や研究機関が進出しています。参加者は、資金調達や若い人材の巻き込みなどを通じて、神戸の医療系スタートアップのネットワークを強化するアイデアを提案しました。
3. 空き地・空き家の活用
全国で増加する空き家問題。神戸市でも問題視されており、参加者は新たな利活用のアイデアを提案。地域の賑わいを生むためのマッチングサービスの必要性が議論されました。
4. サーキュラー神戸プロジェクト
最後に、環境問題への取り組みとして循環型社会の構築が議題に。地元の農業と連携し、リンを活用した食用花の栽培など新しい取り組みがメンバーによって提案されました。
今後の展望
ワークショップの成果を持ち帰った市は、神戸市の未来をより豊かにするための施策を今後さらに深めていく方針です。GGP事務局も今後の共創の場として、継続的な取組みを約束しています。地域の未来をともに考え、一緒に創造していく。神戸を見守る我々も、彼らの取り組みに目を向け続けることが求められています。
会社情報
- 会社名
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株式会社三井住友フィナンシャルグループ
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-1-2
- 電話番号
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