医療現場を支えるクラウド事業の強化とDX進展

日本の医療業界は、急速に進化を遂げています。その中で、株式会社CEホールディングスのグループ会社である株式会社シーエスアイ（CSI）が、新たな挑戦に乗り出しました。札幌市白石区に本社を置くCSIは、電子カルテシステムの開発とシステム構築を主な業務としており、医療DX（デジタルトランスフォーメーション）の推進と医療現場の働き方改革に貢献するため、クラウド事業の取り組みを強化します。

医療DX進展の背景

最近の医学・医療分野では、デジタル技術の導入が進むと同時に、効率性や情報共有の重要性も増しています。特に、医療現場においては、迅速かつ安全に情報をやり取りする仕組みが求められています。CSIは、これらのニーズに応えつつ、医療現場の業務効率化を図るべく新たな事業を展開します。

クラウドサービス「MegaOak Cloud Gateway」とは

具体的な取り組みの一環として、CSIは日本電気株式会社（NEC）と協力し、電子カルテ情報共有サービスの提供を進めます。このサービスは、NECが開発した「MegaOak Cloud Gateway」というクラウドサービスを中心に構築されており、全国の病院に導入されている電子カルテシステムを安全に接続する役割を果たします。これにより、病院間や外部とのデータ交換を安全に実現し、3文書6情報（診療情報提供書、退院時サマリー、健康診断結果報告書など）のスムーズなやり取りを可能にします。

働き方改革を促進する新機能

さらに、CSIは医療現場の働き方改革も見据え、自社のAI技術を活用した医療文書作成支援ツールや、患者と医療従事者間をつなぐスマートフォンサービスの導入を進めます。これにより、診断書や報告書の作成が簡素化され、医師や看護師の負担が軽減されることで、より多くの時間を患者ケアに費やすことが可能になります。特に「ドクターコネクト」と名付けられたこのサービスは、患者とのコミュニケーションを密にし、医療現場の質を向上させることを目指しています。