放牧酪農による新たな環境貢献の挑戦
ファームエイジ株式会社は、ネイチャーベースのカーボンクレジット創出事業を行うGreen Carbon株式会社との協力を発表しました。これは、放牧酪農における脱炭素とカーボンクレジットの構築を目指す共同プロジェクトです。この取り組みは、日本の酪農業における新たな可能性を切り開くものです。
放牧酪農がもたらす環境的役割
日本の酪農業界は、コスト高騰や高齢化の影響で厳しさを増しています。そんな中、環境に配慮した経営「放牧酪農」が再び注目を集めています。放牧を通じて牧草が二酸化炭素を吸収し、土壌に炭素を貯留することができるため、温室効果ガスの削減に貢献します。さらに、自給飼料の活用により地域資源を生かした持続可能な酪農が実現可能です。
ファームエイジは40年以上にわたり、放牧の導入支援やコンサルティングを行ってきました。今回のGreen Carbonとの協力は、今までの取り組みに環境価値の創出を新視点として組み込むものです。
プロジェクトの詳細
このプロジェクトでは、Green Carbonが開発したカーボンクレジット方法論「AG-002」を利用します。これにより、放牧酪農がもたらす温室効果ガス削減量を可視化し、クレジットとして市場に展開します。このシステムを通じて、農家に新たな収益機会を提供することが目的です。
ファームエイジは、既存の全国ネットワークを駆使し、実地で支援を行います。特に北海道の中小規模農家への取り組みを強化し、約30万頭の放牧牛を対象とした脱炭素モデルを育成することを計画しています。
未来に向けた展望
ファームエイジとGreen Carbonは、以下のテーマに基づいて取り組みを進めます。
- - 放牧によるCO₂削減と土壌炭素貯留の見える化
- - J-クレジット登録支援を通じた農家収益の多様化
- - バイオ炭施用などの実証実験による土壌改良
- - 自治体や企業との協力による地域脱炭素モデルの形成
ファームエイジは、これらを通じて「放牧がもたらす環境価値」を社会に広め、日本の酪農が持続可能な未来を迎えるための役割を担います。
企業概要
ファームエイジ株式会社
- - 代表者: 小谷 栄二
- - 所在地: 北海道石狩郡当別町字金沢166番地8
- - 設立: 1985年3月
- - 事業内容: 放牧システムの導入支援、電気柵の設計・販売・施工、放牧コンサルティング、教育研修等
- - ウェブサイト
Green Carbon株式会社
- - 代表者: 大北 潤
- - 所在地: 東京都千代田区麹町2-3-2 半蔵門PREX North 9F
- - 設立: 2019年12月
- - 事業内容: カーボンクレジット創出販売事業、農業関連事業、ESGコンサルティング等
- - ウェブサイト