ポーたま株式会社、ジランバ屋の事業承継を発表
ポーたま株式会社が、約100年にわたる歴史を持つ老舗かまぼこ店「ジランバ屋」の事業を引き継ぐことを発表しました。沖縄県那覇市に本社を置くポーたまは、2024年11月27日にジランバ屋と株式譲渡契約を締結。引継式は2024年12月11日に行われました。
ジランバ屋の魅力とその歴史
ジランバ屋は、1926年に創業され、沖縄のかまぼこ文化に深く根付いています。かまぼこの製造・販売に特化し、「笑顔になって、安くて、おいしい」という理念のもと、15種類以上のかまぼこを提供する名店として親しまれてきました。特に地元の人々や観光客からの支持が厚く、沖縄の食文化を代表する存在と言えるでしょう。
残念ながら、ジランバ屋は2024年5月に営業を終了しましたが、その閉店時には多くのファンから悲しみの声が上がりました。清川勝朗社長も、閉店を惜しむ光景を目の当たりにし、何とかこの伝統を守り続けたいとの思いから、事業承継を決意したのです。
ポーたまの背景
ポーたま株式会社は沖縄のソウルフード、ポークたまごおにぎりの専門店です。2014年に創業し、沖縄移住を果たした清川社長が、出来立てのポークたまごおにぎりを多くの人に楽しんでもらいたいとの思いで開店しました。現在、国内外に13店舗を展開し、沖縄の食文化を発信しています。
承継の理念
ジランバ屋の伝統と品質を守りながら、新たに事業を運営するポーたま。清川社長は、ジランバ屋を通じた食文化の継承の重要性を強調しています。今後は、店名や味を変えずに運営を行うことで、古き良き伝統を守り続け、沖縄のかまぼこを国内外に広めることを目指しています。
今後の展望
承継に際しては、まちぐわーの活性化や地域社会への貢献も視野に入れています。ジランバ屋の存続を通じて、沖縄の食文化を広めたいと考えており、2025年半ばには営業再開を検討しています。地域住民や旅行者に沖縄の味を再び味わってもらうことが、目標の一つです。
引継式での挨拶
引継式では、ジランバ屋の代表、玉城吉蔵氏が「この伝統を受け継ぐことで、新たな顧客にも愛され続ける店にしたい」と語りました。また、ポーたまの清川社長も「ジランバ屋の味と品質を守り、沖縄の食文化を全国へ広めていきます」と決意を新たにしました。
結論
ポーたま株式会社によるジランバ屋の承継は、沖縄のかまぼこ文化をこれからも守るための重要な一歩です。地域社会とのつながりを大切にしながら、次世代へとつなぐ企業として、沖縄の魅力を再発信していくことでしょう。