三重県立飯南高等学校とさとのば大学が連携協定を締結
2023年、三重県立飯南高等学校が地域を旅する大学「さとのば大学」と新たな協力関係を結びました。これは三重県内にある高校として初となる連携協定であり、両校は教育を通じた未来共創人材の育成を目的としています。この協定により、サポート体制を強化し、高校生と大学生が共に成長する機会を提供していくことを目指しています。
さとのば大学の取り組み
さとのば大学は、全国に広がる高大連携コミュニティを通じて、高校との個別連携を超え、教育関係者が集うコミュニティを築いています。その目的は、未来を見据えた新しい学びを創出し、中高生と社会をつなぐ越境学習の機会を提供することです。この新しい試みは、教育の現場で直面する問題や摩擦を共有しながら、一緒に前進していくためのものです。
特に、下記のような活動が予定されています。
- - 指定校・団体推薦制度の実施: 学校同士や団体とのつながりを深め、高校生のキャリア形成を支援。
- - オンラインミーティング: 学校や教員を超えたつながりを促進します。
- - 地域留学プログラム: さとのば大学のノウハウを活かしたプログラムで、実際に地域での体験を通じて学ぶ機会を提供。
このようにさとのば大学は、地域との関わりを大事にし、学生たちが自分の未来を主体的に構築できるようなカリキュラムを展開しています。
飯南高等学校の特色
飯南高等学校は、三重県松阪市に位置する教育機関で、「生きる力」を育む教育を行っています。244名の生徒は、専門的な学びを重視した4つの系列(総合進学系列、郷土・環境系列、介護福祉系列、コンピュータ系列)から選択し、2年次から専門知識を深めています。さらに、3年次には自己の関心や地域課題をテーマにした探究活動「いいなんゼミ」が行われ、キャリア教育に重点を置いた学びが展開されています。
生徒と教職員が一体となって成長するこの学校の取り組みは、生徒自身の個性や将来の進路に対する力を育成するため、温かく活気にあふれた環境を整えています。
さとのば大学とは
「さとのば大学」は、都市と地方の新しい関係構築を目的とした市民大学です。地域に根ざした project-based learning を取り入れ、参加者たちは自らが立てたテーマに取り組むことが求められます。2019年に設立されたこの大学は、在校生や講師陣とともに学びを進めるプログラムもあり、自己のプロジェクトを中心に展開しています。
さらに、2021年からは通信制大学とのダブルスクール制を取り入れたプログラムも開始し、多彩なキャリアパスを提供しているのが特徴です。全国各地の先進的な地域と連携しながら、充実した学びの環境が提供されています。
このたびの提携は、さとのば大学と飯南高校が教育改革に邁進し、共に未来を切り拓くための重要な一歩となるでしょう。両校の協力により、学生たちは新しい体験を通じて、自らの目指す未来へと進むことが期待されています。