リーガルテック社が開発した「リーガルテックVDR」とは?
2025年4月16日、リーガルテック株式会社(本社:東京都、代表取締役:佐々木 隆仁)は、バーチャルデータルーム(VDR)「リーガルテックVDR」に、最新の生成AI「AI孔明」を統合し、行政書士向けの機能が大幅に強化されたことを発表しました。この取り組みは、行政書士の業務を効率化し、正確性を高めることを目的としています。
行政書士業務の現状と課題
企業や個人事業主にとって、行政手続きは非常に多岐にわたっており、多くの場合、煩雑な書類作成や専門知識が必要とされます。ここで重要な役割を果たすのが行政書士です。しかし、法改正や複雑な審査要件の変化により業務負荷が増大し、対応が求められています。これに対処するため、リーガルテック社はデジタルツールの導入を進め、業務の自動化と効率化を図ります。
「リーガルテックVDR」と「AI孔明」の機能
リーガルテックVDRには、行政書士向けのさまざまな支援機能が搭載されています。具体的には、以下のような業務が自動化されます:
- - 自動ドラフト作成:申請書類の自動生成により、書類作成の時間を大幅に短縮し、ヒューマンエラーを防ぎます。
- - 契約書のリーガルチェック:契約書の生成やリーガルチェック、過去の契約との比較が可能となり、契約リスクの軽減が図れます。
- - 外国人関連業務:書類の自動翻訳機能により、多言語対応を迅速に行い、外国人クライアント支援を強化します。
- - 顧客書類の要約:長文の行政資料をAIが要約し、効率的な説明を実現します。
- - セキュアな顧客対応:アクセス制限や履歴管理を通じて、情報漏洩リスクを最小化します。
利用シーンと効果
実際の業務における活用例としては、許認可や補助金申請では、自動ドラフト作成と要件チェックにより作業時間が短縮され、エラーを防げることが挙げられます。また、契約書作成やチェックを通じて、効率的なドラフト作業と契約リスク管理が可能となります。さらに、外国人関連業務においても迅速な対応が実現され、顧客に安心感を提供します。これにより、行政書士業務全体の生産性と正確性は飛躍的に向上するでしょう。
「リーガルテックVDR」のセキュリティ面
リーガルテックVDRは、法務・士業向けに特化したセキュアなデータ管理プラットフォームです。顧問先や関係者ごとに権限を細かく設定可能であり、アクセス履歴を記録して不正アクセスを防ぎます。また、文書の即時検索機能や多要素認証によるセキュリティ強化が図られています。
今後の展望
今後、リーガルテック社は電子申請APIとの連携や法令改正の自動検知機能、更には業種別の書類フォーマットへの対応など、より高度な支援機能を順次追加する予定です。これにより、行政書士の業務がさらに効率的かつ標準化され、士業事務所の新たなビジネスモデルを実現していくことでしょう。
会社情報
リーガルテック株式会社は2021年に設立され、資本金は3億8,000万円。知的財産とリーガルテック分野において、最先端のAI技術を使った多様なサービスを展開しています。主な事業内容には知財管理、契約管理、オンライン商標サービスなどが含まれ、企業の知財戦略を強力にサポートしています。
公式サイト:
リーガルテック株式会社