埼玉県横瀬町で実証実験開始!多文化共生アプリ「わかる」
株式会社One Terraceは、埼玉県横瀬町にて新たに多文化共生を促進するためのWEBサイト・アプリ「わかる」の実証実験を開始しました。2024年9月12日から多くの町民の利用が見込まれるこの取り組みは、地域住民の生活改善と外国人住民への行政サービスの向上を目指しています。
「わかる」の目的と機能
「わかる」は、地域の外国人住民と自治体、さらには地域の支援者との情報の伝達を効率化するために設計されています。このアプリを通じて、町民は必要な制度やサービスに関する情報を迅速に受け取ることができる他、言語の壁を越えて簡単に行政に問い合わせを行えるようになります。
1. 行政情報へのアクセス数増加
「わかる」は、地域の行政情報をWEBサイトやアプリで発信しており、例えばアプリでは最新情報のプッシュ通知機能を使って、町民がリアルタイムで情報を受け取ることが可能です。これにより、行政情報へのアクセスが容易になり、実際にアクセス数の増加が期待されています。
2. チャット機能による問い合わせの簡便化
また、町民と役場の間で簡単にコミュニケーションが取れるチャット機能も実装されており、役場の窓口へ足を運ぶことが困難な方でも自分の都合に合わせて問い合わせを行えます。このシステムにより、より多くの町民が役場に相談しやすくなることが改めて期待されています。
3. 多言語対応機能
さらに、アプリには翻訳機能も搭載。町民からの問い合わせが日本語以外の場合に役場の職員は翻訳ボタンを用いて内容を日本語で確認でき、職員が返信した内容も、町民が自身の言語に翻訳して受け取ることが可能です。この仕組みは、スムーズな行政対応を実現するための重要な要素であり、国際化が進む中で非常に効果的です。
背景と今後の展望
近年、日本には多くの外国人が住むようになり、その数は年々増加しています。この実態に対し、政府や地方自治体は外国人労働者や住民への支援を強化していますが、依然として行き届いていない部分もあります。特に、通常の勤務時間に窓口を訪れることが難しい外国人にとって、チャット機能や多言語サポートは頼れる存在です。
横瀬町長の富田能成氏は、「この新しいコミュニケーションツールを使うことで、町民との双方向のコミュニケーションを促進し、地域に住む方々のニーズや要望をより正確に把握していきたい」とコメントしています。また、町のサービス向上のために、外国人住民との交流やニーズ把握に一層努めていくことが表明されています。
「わかる」がもたらす可能性
「わかる」は、これからも地方自治体の取り組みの一環として、全国の他の地域にも広がっていく潜在力を秘めています。地方自治体が抱える多言語対応や情報発信の課題を解決することで、真の多文化共生を実現し、すべての住民にとって住みやすい環境の構築に寄与することを期待されています。今後、横瀬町の「わかる」が、地域の活性化や外国人住民の生活向上にどのように寄与するのか、その進展が注目されます。
参考情報
横瀬町や「わかる」に関する更なる詳細は、こちらのリンクからアクセスできます。