STマイクロエレクトロニクスが発表した新型スマートメータ用PLCモデムの進化とは

STマイクロエレクトロニクスが次世代PLCモデムを発表

STマイクロエレクトロニクス（NYSE: STM）は、エネルギー転換のニーズに応えるべく、革新的なスマート・メータ通信ソリューションを発表しました。その名も「ST85MM」。このプログラマブル電力線通信（PLC）モデムは、エネルギー・データの柔軟な処理を可能にする次世代マルチ・プロトコル対応のスマート・メータに最適です。特に、STが長年の経験を基に開発したこの製品は、実績のあるMeters and MoreおよびPRIME 1.4規格を標準搭載しており、スマート・メータのより便利な導入に寄与します。

エネルギー転換における新たな役割

今日、エネルギー業界では、よりインテリジェントなネットワークや新たなステークホルダーの登場により、メータリングの役割が急速に進化しています。より正確な使用データや追加情報への柔軟なアクセスが求められる中、STは世界中の主要な公益事業者との強固な関係を築いており、6000万台以上のメータに自社技術が導入されています。このような背景から、次世代に対応した「ST85MM」が登場することとなりました。

特徴と技術仕様

「ST85MM」は、プログラマブルDSPおよびArm® Cortex®-M4コアを搭載し、Meters and MoreまたはPRIMEのプロトコルを簡単に実行できる機能があります。また、完全なPLCアナログ・フロントエンドと、高度な暗号化エンジンを統合することで、ターンキーの安全な通信を実現します。このハードウェアの設計には、電力線ドライバIC「STLD1」をコンパニオンICとして使用することで、スマート・メータの設計がさらに進化します。

業界初のPRIME 1.4 Hybrid認定

STは、「ST85MM」と超低消費電力無線トランシーバ「S2-LP」を組み合わせることで、電力線接続と無線接続の利点を生かすことができる新たな技術の導入を市場で初めて発表しました。これにより、エネルギー管理の選択肢が広がり、より多様なニーズに応えることが可能になります。

展示会で製品を披露

STマイクロエレクトロニクスは、2024年10月22日から24日までイタリア・ミラノで開催されるエネルギー展示会「Enlit Europe」において、「ST85MM」とその関連テクノロジーを披露する予定です。この展示会は、企業や技術者が最新の業界トレンドを把握するための貴重な機会です。

STの持続可能な未来への取り組み

STは、50,000名以上の従業員を擁し、グローバルに展開する半導体メーカーとして、持続可能な社会の実現に向けた多くの取り組みを行っています。自社の技術を活用し、スマート・モビリティや電力エネルギーの管理を効率化することはもちろん、2027年までにカーボン・ニュートラルを目指すなど、環境への配慮を忘れません。

最新情報や製品詳細については、STマイクロエレクトロニクスの公式ウェブサイトをご覧ください。

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