岡崎市のビジネス相談所オカビズが12周年を迎え、新たな支援を強化

オカビズの12周年と今後の展望

愛知県岡崎市に位置する岡崎ビジネスサポートセンター、通称オカビズは、2025年10月に12周年を迎えました。この喜ばしい節目に合わせて新たな活動報告書が発表され、過去12年間の取り組みと活動成果を振り返るとともに、今後の方針が示されました。

オカビズは、中小企業の売上向上を目指した公的産業支援機関であり、設立以来、地域のビジネスを支えるために多くの取り組みを行ってきました。その成果として、老舗の洋菓子店が新商品を百貨店で販売することができたケースや、人気のポン菓子製造会社が年間3万個の売上を達成した例が挙げられます。また、「おかざき自由研究カタログ」の発行により、地域全体を学びの場とする努力も続けられています。

13年目の新たな支援の方向性

オカビズは、次の13年目を迎えるにあたって、「製造業支援」と「中小企業の後継者（アトツギ）支援」にさらなる力を入れる方針を明らかにしました。これらは、地方創生の重要なカギとされています。地域から多くのイノベーションが生まれ、持続可能な経済が実現されることが期待されています。

この数年間の活動を振り返ると、オカビズには約4,500社からの相談が寄せられ、累計で29,201件の相談が行われました。相談の85.2%がリピート利用されており、多くの事業者から高い評価を得ていることが伺えます。予約で常に満席の状態は、オカビズが地域のビジネスコミュニティに与える影響の大きさを物語っています。

主な取り組み

オカビズは今後、以下の4つの柱を中心に支援活動を強化します:

1. 経営者の学びとスキルアップ支援
経営者が直面する新事業開発やデジタル化に関する実践的な勉強会を開き、地域の製造業の競争力向上を図ります。

2. 後継者「アトツギ」支援
革新的な後継者を中心に、ネットワーク構築や勉強会を通じて次世代経営者が活躍できる環境を提供し、事業承継を促進します。

3. 岡崎の挑戦の見える化
様々な業種の挑戦を広く発信し、製造業の取り組みに光をあてることで、地域の魅力を広めます。

4. 新たなビジネスの創出支援
起業を支援し、製造業を新しいビジネスに繋げることで、地域全体のイノベーションを促進します。