除雪作業支援システムが変える未来の除雪
芝浦工業大学のフィールドロボット研究室、長谷川教授と西武建設株式会社が手を組み、冬季に非常に重要な除雪業務を強化するための新たな除雪作業支援システムを開発しました。これは、複数台の除雪車両を同時に管理できる革新的なシステムとして注目されています。
新システムの特徴
この除雪作業支援システムは、デジタルツイン技術を駆使しており、3次元マップ上で除雪車両の位置と姿勢をリアルタイムで表示します。オペレーターは、積雪の高さや山岳部の法面までの距離を即座に把握できるため、視界が悪化した場合でも他の車両の位置を正確に認識することが可能です。
2024年の実証実験では、実際に現場における有用性が確認され、今後はオペレーターからのフィードバックを基に更なる改良も進められます。目指すは、より効率的で安全な除雪作業の実現です。
除雪課題への取り組み
降雪が多い山岳地域では、深雪によって道路が封鎖されることがしばしばあります。そのため、春の到来に向けて迅速かつ安全に除雪作業を行うことが不可欠です。しかし、視界が悪い状況での作業は非常に危険であり、地物や周辺地形の把握が難しいため、除雪車両の位置把握が課題となっていました。そこで、芝浦工業大学と西武建設は、この課題に対応するために、新システムの開発に取り組んできました。
研究の詳細
新システムは、除雪ブルドーザーに装着されたセンサーから得た情報をもとに、車両の3次元位置と姿勢を推定し、リアルタイムで3次元マップ上に表示します。これにより、オペレーターは他の車両の位置を簡単に確認することが可能となり、悪天候時でも作業の安全性が向上します。また、複数の除雪車両間で情報を共有するため、サーバーを必要としない点もこのシステムの利点です。
検証実験の成功
2024年の実証実験で、除雪オペレーターは新システムを活用し、その有用性を確認しました。特に悪天候による視界不良の際にも、他車両の動きが把握できるため、安全な作業が可能です。また、作業の進行状況も記録・確認できるため、効率的な作業が期待できます。
今後の展望
この技術はまだ始まったばかりです。今後、携帯電話の電波が届かない山岳地帯での通信技術も整備し、データの送信をよりスムーズにするため、新しい通信技術の導入も検討されています。さらに、3Dマップ上に除雪時の障害物データを統合し、物損事故の防止を図る他、AIを利用して機材配置の最適化にも取り組んでいく予定です。
株式会社西武建設の役割
西武建設は、1941年創業の総合建設会社で、「ものづくり」を通して地域社会に貢献することを目指しています。このシステムの開発は、同社の80年の歴史に根ざす確かな技術とノウハウが活かされており、地域の人々に喜びを提供する重要なステップとなるでしょう。
今後も芝浦工業大学と西武建設の連携に注目し、さらなる発展に期待が寄せられます。