日本テトラパック、リサイクル推進で新たな一歩を踏み出す
日本テトラパック株式会社(東京都港区)が、イオンとテラサイクルと連携してアルミ付き紙容器のリサイクル促進に取り組んでいます。特に、10月のリデュース・リユース・リサイクル推進月間(3R推進月間)に合わせて、大阪と神戸で消費者向けのワークショップを開催し、多くの関心を集めました。
アルミ付き紙容器の重要性とリサイクルの現状
アルミ付き紙容器は、主に豆乳や野菜ジュースに使用され、その特性として内容物を光や酸素から防ぐ役割を果たしています。しかし、リサイクル率が非常に低いため、多くが焼却されるのが現実です。センターの不足が主な原因で、特に関西地域では回収ルートがほとんど存在しませんでした。
日本テトラパックは、関係各所との協業によりこの状況を打破しつつあります。2024年9月末には、イオン83店舗やスーパーマツモト7店舗、ライフ約160店舗での回収が可能になる見通しです。
3R推進月間とは
3R推進月間は、国が主導する全国的な活動で、毎年10月に行われます。廃棄物抑制、再使用、再生利用の3R活動を促進し、持続可能な社会の実現を目指します。この取り組みの一環として、日本テトラパックのワークショップは重要な役割を担っています。
消費者参加型ワークショップの内容
日本テトラパックは、以下のワークショップを実施しました:
1.イオンモール大日でのワークショップ
10月4日から6日、イオンモール大日(大阪府守口市)で「えらぼう。未来につながる今を」フェアが開催され、約180名の参加者が集まりました。ここでは、アルミ付き紙容器の構造やリサイクル方法についての体験を通じて知識を深めました。参加者は新たな発見に驚き、積極的なリサイクルへの参加を誓いました。
2.神戸市の「こうべ環境博覧会」
10月19日には、神戸市で開催された「こうべ環境博覧会『かんぱく2024』」でのワークショップも盛況でした。こちらには80名以上が参加し、楽しく地球環境について学ぶ貴重な時間となりました。振り返ると、多くの参加者がアルミ付き紙容器のリサイクルについて新たな知識を得たことがわかります。
各社からのコメント
イオンリテールの川本昌彦氏は、ワークショップの反響に対し「多くの消費者にリサイクルの意義を理解していただくことができた」と述べ、今後の協働意欲を示しました。また、テラサイクルジャパンのエリック・カワバタ氏も、参加者の新たな認識に驚きを隠せず、リサイクルへのアクセス拡大の重要性を強調しました。
将来に向けた取り組み
日本テトラパックはこれからも、アルミ付き紙容器の回収拠点の拡大と消費者への啓発を続け、循環型社会の実現に向けて一層の努力を重ねていく方針です。これからも、企業の持続可能な取り組みを通じて、より多くの市民が環境問題に敏感になり、行動を起こすことが期待されます。
詳細な情報は、
テトラパックのリサイクルについてのページを参照ください。