別海町のカーボンファーミング
2023-08-22 15:00:02

北海道の別海町で新設されたカーボンファーミング研究会とその意義

北海道別海町において、新たに『道東カーボンファーミング研究会』が設立されました。この研究会は、生乳生産量が日本一の地域を舞台に、酪農業の脱炭素化と持続可能な食の在り方を模索することを目的としています。

設立の背景


道東カーボンファーミング研究会の設立は、北海道庁が進める『北海道カーボンファーミング推進協議体』の発足に伴って行われました。この取り組みは、酪農業界の持つ温暖化ガスの削減ポテンシャルをより具体的に評価し、地域社会、乳業メーカー、行政が連携して新しい営農モデルを開発することを狙いとしています。

参加団体とその役割


研究会は、一般社団法人道東SDGs推進協議会や明治グループ、そして別海町が共同で構成しており、また関連する学術機関の専門家も参加しています。例えば、北海道大学の信濃教授や一般社団法人Natural Capitalの馬奈木氏がアドバイザーとして参画し、科学的な視点からの指導を行います。

具体的な活動内容


研究会では、まず別海町内での土壌分析を通じて、牧草地が持つ炭素貯留能力を評価します。その結果を基に、カーボンファーミングの実践に向けた方針を明確にし、2024年から具体的な試行を始める計画が立てられています。これにより、酪農業が自らの環境負荷を軽減し、持続可能な農業のモデルケースとなる可能性があります。

なぜカーボンファーミングか


カーボンファーミングは、地球温暖化の影響を軽減するために、土壌に二酸化炭素を貯留し、農業生産を持続的に継続することを狙っている農法です。2021年には欧州の調査でその普及が進められ、農業分野においても注目を集めています。この取り組みを通じて、酪農の質向上を図ることが期待されています。

地域への影響


『道東カーボンファーミング研究会』の成功が、北海道全体、ひいては日本の酪農業界全体に良い影響を与えることが期待されています。地元の酪農家や生産者がこのモデルを実践することで、持続可能な農業の促進につながり、地域経済の活性化にも寄与するでしょう。

未来へのビジョン


今後、道東CF研究会は、得られた知見をもとにして2030年までに「道東カーボンファーミングモデル」として全国に展開できるような仕組みを整えていく予定です。別海町長の曽根氏は、酪農業界がすでに脱炭素化に貢献しているという現実を科学的に証明することが今後の目標だと話しています。

結論

この道東カーボンファーミング研究会は、持続可能な酪農を模索する重要なステップであり、地域の足元から始まるグローバルな環境問題への寄与は、新たな希望を生むものとなるでしょう。

会社情報

会社名
一般社団法人道東サスティナブル農業推進機構
住所
北海道野付郡別海町中春別307
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。