オプロの「BtoBサブスクビジネス実態調査2025」結果公開
株式会社オプロが実施した「BtoBサブスクビジネス実態調査2025」の結果が発表されました。調査対象は国内の法人向けサブスクリプションサービスを提供する企業300名で、主にサブスクリプションモデルの移行や成長の過程について多角的なデータが収集されました。
1. 収益モデルの見直しが進行中
今回の調査結果では、サブスクリプションサービス提供企業において、既存ビジネスからの移行が全体の77%に達し、過去3年間で最高の割合を記録しました。これは、企業が新規事業を立ち上げるよりも、既存事業の収益構造を見直す方向にシフトしていることを示しています。特に「モノ」関連のビジネスでは、既存の資産を活用した収益モデルへの転換が進んでおり、企業としての柔軟性が求められています。
2. エンタープライズシフトの顕在化
調査により、企業ターゲットの指向が変化していることも明らかになりました。これまで「企業規模は問わない」という回答が多かった中、大企業をターゲットにする傾向が顕著に見られました。2023年の11%から25%へと大幅に増加し、特に「モノ」の分野でその傾向が強まっています。大企業向けビジネスが今後のサブスクリプション市場の主要な成長因子となる可能性が高いと考えられます。
3. 契約管理の課題に直面
請求や契約管理を行う方法について、「わからない」という回答が55%となり、前年から増加傾向にあります。これは契約管理の整備が不十分であり、属人的な運用が行われている企業が多いことを示唆しています。企業の規模によっては、SaaS型パッケージが利用されている一方で、大企業では自社開発のツールが使われている場合が多いことがわかりました。
4. 成長に応じた課題の変化
企業の規模が大きくなるにつれ、提供開始後の課題も変化します。小規模企業(26~199名)は顧客獲得に苦戦し、中規模企業(200~599名)は利用状況を把握できていないことが課題として挙げられました。さらに、大規模企業(600名以上)ではカスタマーサクセス活動の強化が必要とされています。
5. UI/UXの重要性が増加
競合とのサービス差別化についての認識も変わってきています。機能や価格だけでなく、体験価値や提供される価値が重視されるようになり、2025年にはUI/UXの重要性が高まるとされています。この傾向は、利用者の選択基準が変わることを意味しています。
調査詳細と今後の展望
今回の調査では、提供年数別やサービス分類別にKPI重視の傾向などが分析されています。法人向けサブスクリプションビジネスの成長戦略に欠かせない情報が多く含まれており、詳細についてはオプロのウェブサイトからPDF版をダウンロードできます。
株式会社オプロは、法人向けクラウド販売管理サービス「ソアスク」にも力を入れており、業務の可視化やフローの確立を支援しています。同社は、シンプルさと顧客の新たな価値創出を目指し、サービスの進化を続けています。サブスクリプションビジネスの今後の展望や課題に対するソリューションを見逃せません。