Quollioが資金調達
2022-01-11 10:00:17
データガバナンスの革新を目指すQuollio Technologies、5000万円の資金調達に成功
Quollio Technologiesの資金調達とデータガバナンスに向けた挑戦
株式会社Quollio Technologiesが、インキュベイトファンドから5000万円の資金を調達したことを発表しました。この資金調達は、同社が開発を進めているデータカタログSaaS(Software as a Service)の製品版の完成に向けた重要なステップとなります。クオリオは、データ社会の急速な拡大に対応するため、企業の総合的なデータガバナンスの実現を目指しています。
資金調達の背景
クオリオは、「世界中の情報と知を繋げ、人類の新たな価値創造を促進する」というミッションのもと、データガバナンスを実現するための最初のソリューションとしてデータカタログサービスの開発に取り組んでいます。今回の資金調達によって、開発体制を強化し、近日中にアルファ版のリリースを予定しています。
データ活用の重要性
データは21世紀の新たな石油とも言われ、企業はそのデータを最大限に活用することが求められています。しかし、データの運用には、誤用や漏洩、さらにはそれに伴う損害賠償のリスクも存在します。このため、企業がデータを活用しようとする際には、慎重な判断が必要です。詳細が不明なデータは「リスクが怖い」として利用を敬遠されることも多く、それがデータ活用の萎縮を招く要因となっています。
データの入手背景や禁止事項などの詳細を理解するためには、データガバナンスが欠かせません。データガバナンスは「利用の制限」と考えられがちですが、本来はデータの詳細情報を管理し、柔軟な判断を可能にするものです。
日本と海外のデータガバナンス事情
データガバナンスの概念は、2000年代から議論されているものですが、近年企業が取り扱うデータ量の増加に伴い、再び重要性が増しています。ビジネスにおけるデータの有効活用が企業の競争力に直結する現代、世界的には急成長する市場となっています。今後、2028年までにデータガバナンス市場は約90億ドルに達する見込みです。
しかし、日本においては、市場を牽引する企業や理解が不足していることから、データガバナンスの実現は依然として難航しています。クオリオは、この課題を克服し、国内データガバナンス市場のリーダーとして、企業のデータ活用にイノベーションをもたらすことを目指しています。
投資家の声と会社のビジョン
インキュベイトファンドの代表パートナーである本間真彦氏は、「デジタルデータ量は10年で40倍に増加している。企業がどうデータを扱うかが競争優位に影響を及ぼす時代が来る」と述べています。Quollio社がこの市場の日本を代表する企業になることを期待しています。
クオリオの代表、松元亮太氏は、兵庫県出身で、早くから起業に挑戦し、その後監査法人やデジタル専門組織での経験を経て、Quollio Technologiesを設立しました。彼のビジョンは、世界中の情報と知から価値を生み出すことであり、データガバナンスを足掛かりにこの目標を達成するため、仲間を募集しています。
まとめ
Quollio Technologiesの今回の資金調達は、データ社会の進展に伴う新たな課題に対応するための第一歩です。データガバナンスの重要性が一層増す中で、同社の取り組みから目が離せません。データの活用とそれに伴うリスク管理の確立が急務となる現状の中、クオリオがどのように市場をリードしていくのか、今後の展開に期待が高まります。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Quollio Technologies
- 住所
- 東京都港区浜松町2-10-6PMO浜松町Ⅲ 8階
- 電話番号
-
03-6773-5976