フィリピンと日本、インフラプロジェクトの迅速実施で合意・経済協力が深化

フィリピンと日本、インフラプロジェクトの迅速実施で合意



最近、フィリピン政府と日本政府は、主要インフラプロジェクトの承認手続きの迅速化とその実施の確実性を高めるための合意に達しました。この合意に関して、フィリピン側の代表であるカルロス・ドミンゲス財務大臣は、両国間の経済協力が新たな段階に進んでいると発表しました。

合意内容の具体化



今回の合意は、第3回日フィリピン経済協力インフラ合同委員会での重要な決定の一つです。この会合において、ドミンゲス財務大臣は、インフラプロジェクトを進めるための具体的な手順を設ける意向を示しました。彼は、「インフラプロジェクトの総合的な進展を加速させるため、手続きの迅速化に向けた施策を一層強化していくべきだ」と強調しました。

両国の出席者は、プロジェクト承認手続きを速やかに進めるための手法を模索し、各プロジェクトの準備や実施にかかる関連プロセスについての効率的なアプローチを整備することに合意しました。これは、デューディリジェンスや調達プロセス、土地取得や再定住問題に関して、より迅速に対応するためのものです。

技術的交流の進展



ドミンゲス大臣は、政府レベルでの技術的な交流が如実に進展していることも明らかにしました。具体的には、日本の国際協力機構(JICA)が、マニラ地下鉄を含むインフラプロジェクトに技術的支援を行っていることが背景にあります。このような交流を通じて、フィリピン側の「Build Build Build」チームが技術習得を図る機会も増加しています。

日本側の出席者



合わせて、日本政府側も積極的にプロジェクトに関与しています。菅義偉内閣官房長官をはじめとした日本の代表団が本会合に参加し、フィリピンにおけるプロジェクトの実施状況や今後の支援についての議論が交わされました。これにより、両国間の協力関係がより強固になることが期待されています。

新しい「3-in-1」手続きの導入



ドミンゲス財務大臣は、フィリピンが新たに導入した「3-in-1」手続きについても言及しました。この手続きでは、プロジェクトに必要な複数の承認が同時に行われるため、借入契約の締結にかかる時間を大幅に短縮できるとのことです。この変更により、プロジェクトの実施までの期間が「少なくとも2か月から3か月」削減されることが期待されています。

ボトルネックの解消と今後の展望



今後、両国はインフラプロジェクトに関する問題を解決するためのプロフェッショナルな協議を継続すると表明しました。特に、メトロ・マニラ地下鉄や南部通勤線などの重要な鉄道プロジェクトに関しては、専門家による更なる議論が計画されています。これにより、両国間の協力が持続可能で発展的なものとなることを目指しています。

このように、フィリピンと日本の間の経済協力関係は、持続可能なインフラ整備の構築に向けて着実に進展しています。今後の両国のさらなる連携に期待が寄せられています。

会社情報

会社名
フィリピン共和国 財務省
住所
Roxas Boulevard Corner Pablo OcampoSr. Street Manila 1004
電話番号

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